登園拒否その後【気持ちの共有を楽しむ】発達凸凹5歳年長

クラス替えにより、年長息子は登園拒否気味。昨年の悪夢ふたたび……と悩んでいたが、なんとか登園拒否の危機を抜け出せた。お友達と気持ちの共有を始めた、っておはなしです。

こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。

画像提供:写真AC qwuさん


 登園拒否その後【お友達と気持ちの共有を始めた】 


さいきん、5歳年長の息子にとって、それからわたしにとっても嬉しい出来事がありました。登園拒否仲間だった男の子(Aくん)が、ふたたび幼稚園に来るようになったのです!

(・ω・) 年中時代にも同じクラスで仲良しだったよ

5歳年長の息子が通う幼稚園は1学年2クラスあります。1年かけてやっと知り合い程度になったクラスメイトとお別れ。年長になった4月からクラスメンバーと担任の先生がかわり、加配の先生も他の公立幼稚園へ異動になり…… 息子はだんだんと元気をなくしていました。

「ようちえん、いきたくない。せんせいがいなくなっちゃった。ぼくもちがうようちえんにいきたい」と、しょんぼり。

だんだんと登園を渋るようになり、昨年発生した「登園拒否の悪夢ふたたび」の状況になるかもしれんと悩んでいた時期、幼稚園の玄関でAくんに出会いました。

とたんに5歳年長の息子は目をキラキラ。一緒に手をつないで教室へ入っていきました。まるで、毎日そうしているかのように、ごく自然に。

Aくんと出会うのは、かなり久しぶり。年中の終わり頃、他のお母さんが「転園したんじゃない?」と話していたので、わたしもそう思っていました。

ところが、今年のクラスメンバー案内に名前があったのです。(転園してなかったんだ)安心したと同時に、(もしかして、ずっと登園できていないのかも)と心配もしていました。久しぶりに会えた。良かった。

その日から、Aくんが幼稚園に来る日が増え、息子も機嫌よく幼稚園へ向かうようになりました。ありがたい。先に到着したほうが玄関で待ち、一緒に手をつないで教室へ向かうのが日課になっています。

(・ω・) 毎朝「Aくんがまってるから、はやくいかなきゃ!」と急いで準備してる。

そういえば、1年前もこういう時期がありました。当時4歳年中の息子が遅れて幼稚園に行くと、先生と一緒に玄関まで迎えに来てくれる男の子がいたのです。それがAくん。

息子は他の子どもとコミュニケーションがとれていないと思っていたので、驚いたものです。

あれから、もう1年。いろいろな出来事を思い出してしまいました。

大変な1年だった。幼稚園に全然行けなくて、大暴れして。このまま幼稚園への登園拒否が続き、小学校も不登校になるに違いない。何もできない。と、落ち込んでいた。

振り返ると、あんなに悩む必要はなかったなと思う。たぶん、登園拒否そのものよりも、発達凸凹への障害受容ができていなかった影響が大きいかもしれない。みんなと違うことを受け入れられていなかったし、同じにしなければならないと焦っていた。

(・ω・) 心のどこかで(そのうち馴染めるんじゃないの?)と考えていた

年中に通っていた集団療育の先生に言われた「幼稚園に通えない状態が続いたら、支援学級に行くことになる」という内容の面談にも落ち込んでいた。

集団行動ができないのは仕方ない。でも、せめて幼稚園にはちゃんと通わせて、集団行動の練習をさせなくちゃ。と焦っていた。焦るというか、困っていた。あのとき、わたしにできることはそれしかなかったから。

大変な1年だった。それしか言えない。

冷静になってみると、登園拒否を経験する子はわりといるし、集団行動からはずれる子もわりといる。子どもはマイペースな生き物だ。先生や親のイメージ通りには動かない。どんなにしっかりした子でも、いつもしっかりしているわけではないことも分かった。

さて、個別療育の臨床心理士さんに登園拒否の危機から抜け出せた報告をしたところ、「(仲良くなったのは)どんな子ですか?」と聞かれた。

(・ω・) 去年も聞かれた。他の臨床心理士さんにも聞かれた。「どんな子と仲良くできるか?」は療育的に大事な質問なのかもしれない。

Aくんは息子と似ている、マイペースな子だと答えると、臨床心理士さんは「同じような特性をもつ子ども同士が仲良くなるのはよくある」と教えてくれた。

発達障害だからということではなくて、成長が早い子同士、成長がゆっくりしている子同士で仲良くなりやすい傾向があるそうだ。同じ目線で、遊びのおもしろさが分かりあえて、楽しいらしい。

自分ひとりで楽しむのではなく、相手と一緒に楽しむ、気持ちの共有ができるようになった。コミュニケーションが上達した、成長したってことらしい!

たしかに去年は、相手の好意(お迎え)をおそるおそる受け取っている様子があった。今年は、自分からも相手に向けて好意を示すようになった。気持ちの共有を楽しむようになったんだ。嬉しい。

できないことは まだまだたくさんあるけど、1年前より成長していた。嬉しい。

ほな、また(・ω・) よしなにー。

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