イライラしがちで悩んでいるときに見つけた本「子どもを叱りつける親は失格ですか?」の読書感想文。印象に残った言葉や考えかたについて。
こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。
画像提供:写真AC makieniさん
「子どもを叱りつける親は失格ですか?」読書感想文
わたしは年長になった5歳息子にイライラする日があります。年中時代に参加した集団療育では、子どもにまったく怒らないお母さんがいました。
どうして、そんな穏やかな気持ちで生きていられるんだろう。
一方わたしは、どうして怒ってばかりなんだろう。怒ったところで、5歳年長の息子が急成長するわけでもないのに。
きょうは、イライラしがちで悩んでいるときに見つけた本「子どもを叱りつける親は失格ですか?」アベナオミ (著)、小川 大介 (監修)の読書感想文です。
10歳の壁を越える前には伝わらない言葉
わたしがもっとも印象に残ったのは、この言葉です。
「考えたらわかるでしょ」という言葉は 壁を越える前の子に言っても理解できません。
引用:「子どもを叱りつける親は失格ですか?」アベナオミ (著)、小川 大介 (監修)
8歳頃までの子どもは、話を単語で理解しているそうです。
たとえば「スリッパを揃えなさい」と言われたとき、スリッパは揃えるけど靴は揃えない。
(・ω・) 似ている状況に当てはめるのが難しいんだって
この本は発達障害にまつわる本ではないのですが、これは発達障害の子どもの育てかたの本でもよく出てくる話題だなと感じました。
似ている状況を当てはめて考える。5歳息子の発達特性によってできないのかなと感じていたけども、おおよそすべての子どもに当てはまるものなんだと気づきました。
(・ω・) ガミガミ怒って指摘するほど重要な成長部分ではないと分かった。みんなできないんだなあ。
同時に、わたしの伝え方が悪かったんだなと反省した。「考えたらわかるでしょ」って気持ちではなくて、「こういうときは、こうするんだよ」と、ひとつひとつの模範行動を教える段階にあるんだな、と。
(・ω・) 自分で考えて行動する、は、もっと先の課題のようだ。
何を大切にするかは本人が決めること
5歳年長の息子は、ひとつのことにどっぷり浸る性格です。ひとつ好きな遊びが見つかったら、朝から寝る瞬間まで、頭のなかがひとつの遊びでいっぱい。
(・ω・) もっと他の遊びもやってほしい。
いろんな遊び道具を運んで、こっちも楽しいよーとアピールしてみたり、「お邪魔虫」をやっていたのは良くなかったなと反省しました。
親が勝手に手離してはダメ。手離すなら自分でしないといけない。
引用:「子どもを叱りつける親は失格ですか?」アベナオミ (著)、小川 大介 (監修)
簡単なことだった。何を大切にするかは、本人が決めること。親が決めたら駄目だ。
子育てにいちばん大切なものは愛情ではない
ほかに気になったのは、こんな言葉。
いちばん大切なのは知識
引用:「子どもを叱りつける親は失格ですか?」アベナオミ (著)、小川 大介 (監修)
子育てでいちばん大事なのは「愛情」ではなくて「知識」だという言葉。
叱るとき、褒めるとき、正反対にみえる行動だけれども、根っこにあるのは「子どもが大事」だという気持ち。幸せになってほしいからこその行動。
叱るか、褒めるか、どちらの行動をとるかは、お母さんやお父さんが育った環境も影響している。つまり、子育てに関する知識が無いから、怒ってしまう、そして、自分は母親失格だと落ち込んでしまうのだ。
子どもは、褒められることで成長する。褒める、嬉しい、もっと褒められたい、良い行動をする、褒める、と繋がっていくのが理想だとありました。
お母さん自身の幼少期を振り返る 3つの質問
子どもを怒ってしまうときには、お母さん自身が幼少期にどのような育てられかたをしたのかも影響していると書いてありました。
(・ω・) たしかに、自分が怒っているときに出てくる言葉は、昔言われた言葉が多いと思う。
自分のなかにある怒りのスイッチが入ったときに怒ってしまう。怒りの先にあるのは、5歳息子ではなく、過去の自分が生み出した誤った価値観かもしれない。
怒ったときには、自分に3つの質問をしてみよう。
1 何が怖かった?
2 何が嫌だった?
3 何が許せなかった?
冷静になってから怒った原因を振り返ると(こんな理由で怒る必要なかったな)と、過去の自分が生み出した誤った価値観に気づいた。
みんなと異なるのは悪いことじゃない。みんなと違うから評価される場面もある。大人になるにつれ、まわりと異なる考えかたに価値が生まれる。
幼稚園や小学校では、みんなと同じにできないと悪い評価を受ける。でも、それ以降は、まわりと違うことで、わたしには付加価値が生まれたと感じる。
みんなと同じ行動ができないことを改善する、あるいは責める必要は無い。これで良いのだ。
「子どもを叱りつける親は失格ですか?」 まとめ
「子どもを叱りつける親は失格ですか?」アベナオミ (著)、小川 大介 (監修)は、コミックのあいだに短い文章が混ざっている読みやすい本でした。
読みやすいだけではなく、具体的にこうしたら良いとの模範的な行動が書いてあったのが良かった。各テーマごとに文章による解説ページがあるのも良かった。
(・ω・) わたしは名言が好きなので、インパクトのある言葉が、ちらほらあるのも良かった!
お母さんの怒りだけではなく、子どもが怒っている場面への対応として、前後のつながりを気にせず、ボディタッチをして笑わせたら良い。の話も良かった。
発達凸凹5歳年長の息子は、次にカンシャクをおこしたときには、脈絡なくコショコショして笑わせる作戦を試してみたい。
ほな、また(・ω・) よしなにー。