たまたまやった行動がルーティンに組み込まれないように気をつけた声かけの方法についてのおはなしです。
こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。
画像提供:写真AC SmilingPhotoさん
【きょうは特別だよ】ルーティン回避の声かけ、自閉症スペクトラム
自閉症スペクトラムのある息子は、いろいろな場面で規則的な行動を好むところがあります。
3歳や4歳頃困っていたのが、たまたまやったことがルーティンに組み込まれてしまうことです。
たとえば、個別療育の帰りにたまたまコンビニでジュースを買って飲みました。すると、次回から、療育の帰りには必ず同じコンビニに行って、ジュースを買うルーティンができました。
めちゃくちゃ急いでいる日や、雨が降っている日も、そのルーティンが崩せなくなってしまいました。
面倒だけれども(ジュースぐらいなら、まあいいか)と思っていたら、なんとコンビニが潰れてしまい、「なんで!」と泣きわめく事態に。
真夏に「ジュースがほしい」と泣きわめく息子。道行く人々が(ジュースぐらい買ったれや)と冷たい視線を向けました。
自販機は隣にあります。でも、息子はコンビニでジュースを買うルールがあるので、納得しません。
1時間ぐらい暴れて、少し疲れが見えた頃に、たまたま通りがかった小学生ぐらいのお兄さんが「どうしたん? ここには飲みたいジュースが無いん? あっちにも自販機あるで」と声をかけてくれました。
いきなり声をかけられて驚いた息子は泣き止み、そこでやっと隣にある自販機に目を向けました。
療育に通っているうちに、同じような悩みを抱える保護者が多く、これが子育てあるあるではなく、自閉症スペクトラムの「こだわり」あるあるだと気づきました。
予定外の行動をしない。
最も良い選択です。しかし、そういかない日もあります。そんなときに使う魔法の言葉を見つけました。
「きょうは特別だよ」
どうしてもやらねばならぬときには「きょうは特別」と何度も確認したのち、いつもと違う行動をするようになりました。
はじめは納得できないような顔をする日もありましたし、「なんで!」「前と違う!」と暴れた日もあったのですが、だんだんと「とくべつ」を認識できるようになり、ルーティンに組み込まれることが無くなっていきました。
いま6歳になった息子は昔ほどルーティンを厳守することはなくなりました。予想外の出来事が起こっても、説明すれば納得して行動してくれます。(※うまくいかない日もあります)
(・ω・) なにやっても うまくいかん日も あるわね
どうにもならず「きょうは特別やで」と言いながら、好きなお菓子を買ってあげる日もある。ついでに自分にも良いお菓子を買う。特別よ、特別。
ほな、また。よしなにー。