【子どものために】正論いじめ、感覚過敏、幼稚園、完全なる愚痴

幼稚園の担任の先生から言われた正論にモヤモヤしている、反論できない弱者を正論でいじめて楽しんでいるだけに感じたっていうおはなしです。

こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。

画像提供:写真AC kumasanさん


 【子どものために】正論いじめ、感覚過敏、幼稚園、完全なる愚痴 


息子の発達の遅れを指摘されて、はや3年。そのあいだにいろいろな葛藤を乗り越えてきたわけですが、声を大にして言いたいことがある。

「子どものために、という言葉はだいたい聞き流して良し」ってことなんですわ!

※ 完全なる愚痴なので、役に立つ記事を読みたいと思っている人にはおすすめできない内容です。

幼稚園時代、感覚過敏がある息子は自分にピッタリのサイズの靴や服を身につけることができませんでした。

療育施設に在籍する作業療法士さんや臨床心理士さんに何度も相談していました。結局は「子どもの成長を待つしかない」という結論になるので、本人の成長を待ちながら、とりあえず大きめサイズでやり過ごしていました。

入園前から幼稚園の先生にも伝えていたのですが、「感覚過敏」というものへの知識が薄く、正論による指摘が続きました。

たとえば、靴。

「コケると大変だから、ピッタリの靴を履かせてあげてほしい」

(・ω・) 私だって、ピッタリのサイズの靴を履いてほしいよ……

感覚過敏があり療育で相談している、などと説明しましたが、納得できない様子でした。

「他の子も、できないことを頑張っている」「子どものためにピッタリの靴を」

そりゃそうなんですけども、その「普通」の枠に入ることができないから、入園前から療育に通って、加配をつけられる幼稚園にいるんです。

努力でどうにかできるなら、教えかたのお手本を見せてくれよ。と思いました。

「すぐに大きくなるから、もったいない気持ちも分かるけど、子どものために運動会までにはピッタリの靴を買ってあげてほしい。」

もったいないから買わないんじゃない。そんなんじゃないのよ。

感覚過敏のある子を育てるのは「もったいない」ことだらけ。買ってみたものの着てくれない服、履いてくれない靴、持たないカバン、かぶらない帽子……。

同じサイズの靴を何足も持っています。メーカーによって履き心地が違うので、どれか気にいるかもしれないと思って、いろいろなものを購入しました。結局履かないけど。

もったいないから大きいサイズを使っているんじゃない。何度も伝えましたが、伝わったと感じる日がありませんでした。

繰り返される「子どものために。」

で? どうしたらいいの? 暴れる息子をつかまえてピッタリの靴に足を押し込んだら満足なの?

腹の中でイライラしながら「すみません」と謝る日々。

療育の先生から「感覚過敏は努力でどうにかできるものではないのにね」と励ましてもらいながら幼稚園生活が終わりました。

はじめは本当に「子どものために」言ってくれているのだと思って、こちらも真剣に聞いていたのですが、だんだんと 反論できない弱者を正論でいじめて楽しんでいるだけだと感じるようになりました。

市役所で発達障害に理解がある、専門の職員がいる(加配の先生)と紹介された公立幼稚園でも、このようなありさまです。小学校は、もっと大変なことになるんだろうな、毎日どうにもならない指摘を受け謝り続けるのだろうなと思っていました。

ですが、実際に小学校に入ってみると、幼稚園とは全然違う場所でした。

小学校の先生の多くは発達障害への理解があり、感覚過敏の子の対応にも慣れている印象があります。ピッタリサイズの靴がはけないと相談したときも、合理的な配慮の方法を一緒に考えてくれました。

そこまでしてもらっていいのだろうか。との心配を担任の先生に吐露したところ、「まだ1年生ですから、みんなこんなもんですよー」「だんだんできるようになるから心配しないで大丈夫」と。

通級の先生からの連絡(授業内容の報告など)や個人面談も頻繁にあります。対応が丁寧で驚いています。

息子が小学校に入ってから、わたしの気持ちが軽くなりました。発達障害児の子育てでは、幼稚園や保育園時代が暗黒期のピークとは聞いていましたが、振り返ると本当にそうだったと思います。

ブログを書きながら記憶を整理してみると、「子どものために」発言を繰り返したのは担任の先生(幼稚園教諭)のみで、加配の先生(保育士)は「以前よりできることが増えました」「がんばっていますよ」と励ましてくれていたように思います。

そのときどきで、励ましてくれる人、あたたかく見守ってくれる人は、たくさんいたはずです。一方で、それを受け取るわたしの心には余裕がなく、いっぱいいっぱいになってしまっていたのかもしれません。

そんな そわそわした気持ちに気づかれたのか、息子の病院の先生(児童精神科)からカウンセリングをすすめられ、未就園時代にお世話になった「ママのための発達相談」の臨床心理士さんと面談する予約をとりました。

子どもの発達にまつわるモヤモヤ話はママ友に気軽にできるものではないので、公的な相談機関で習慣的に月1回とか愚痴る日を作ると子どもや家族に優しくなれるよ、ということで。

幼稚園が終わって小学校に入ると、ちょっとホッとして いろいろ思い出して うつ気味になるお母さんが多いから、自分自身の不安を聞いてもらう、ストレス発散できる趣味を作るなど、意識していたほうが良いそうです。

(・ω・) 急にガタッとくるってよ!

ほな、また。よしなにー。

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