シュタイナー教育では、本人の「知りたい」をサポートして学びにつなげる。子どもの伸びる力を育てるには、まわりにいる大人の「想像する力」が必要、っておはなしです。
こんばんは、はたのんです。このブログは、不登校訪問専門員の資格をもつ、アスペルガー症候群当事者はたのんママが、発達凸凹のある息子といっしょに成長する記録です。
画像提供:写真AC plants_kaさん
シュタイナー教育
わたしが、不登校ひきこもり支援に関わっていたとき、京田辺シュタイナー学校で勤務する吉田敦彦先生の講演会に参加しました。そのなかで印象に残った言葉があります。
教育とは、知識を教えることではない。内側から発する「学びたい」を支援することだ。
京田辺シュタイナー学校では、先生が教科書にそって一方的に教えるのではなく、子どもが知りたいことを教える。それぞれのニーズに合わせた学びを「先生が創る」 だから、教科書はいらない。と。
(・ω・) ほーすごいな、と思った。
シュタイナー教育では「個性」を大事にします。
人々の暮らしは多様化している。それなのに、学校はひとつ。その「普通」に適応できない子どもは、どうしたら良いのか? という考えから、オルタナティブ(メインではない)な教育として、シュタイナー学校が始まったそうです。
ニーズに合わせた学びを「創る」とは
たとえば、4歳息子のように、昆虫が好きな子どもの場合。
たくさんの昆虫の情報を知るために、ひらがなを覚えよう。つかまえた昆虫を数えるために数字を覚えよう。早く動く昆虫を捕まえるために、早く走る練習をしよう。みんなに紹介するために、絵を描いてみよう。わかりやすい説明をするために、文章を書く練習をしよう。外国の図鑑を読むために、英語を学ぼう。
このように、子どもの好きな「昆虫」を中心として、学びを先生が創る、想像するのです。
シュタイナー教育というのは、勉強をせずに、子どもが好きなことを好きなだけやらせる教育ではありません。子どもが自分の内側から発する「知りたい」をサポートして学ばせるというところがポイント。
子どもが好きなものが、どうやったら学びに繋がるか、まわりの大人には「想像する力」が必要です。
発達凸凹とシュタイナー教育
発達凸凹のある子どもの場合、特定の物を強く好み、研究する気質がある。(おんなじことばっかりやってるなあ)という視点ではなく、(この遊びのなかに、どうやったら学びの要素を追加できるかなあ)と考えてみるのが大事です。
(・ω・) 子どもの好きなものに合わせて、まわりの大人が学びを創る。我が家でも、取り入れたい考えかた。
そういえば、療育では、子どもが喜んで取り組む遊びのなかに、学ばせたいことを混ぜてある。たとえば、手先を使うとか、ルールを守るとか、順番を守るとか、大きく身体を動かすとか、先生の真似をするとか、道具を交換するとか。
好きな遊びだから、子どもは喜んで取り組む。繰り返すことで、どんどん伸びる。できることが増えて、自信がつく。子どもの成長に大事なのは、新しいことができるようになる楽しさ、自分が伸びる喜び、自信を育てることなのだと改めて気づいた。
ほな、また(・ω・) よしなにー。