【大事なのは「正論」ではなく「ニーズ」に応えること】

不登校ひきこもり支援で学んだ対話の方法、正論ではなくニーズに応えることで人の心が動く。これは発達凸凹のある4歳息子との会話にも活かせるのではないか、っておはなしです。

こんばんは、はたのんです。このブログは、不登校訪問専門員とひきこもり支援相談士の資格をもつ、アスペルガー症候群当事者はたのんママが、発達凸凹のある息子といっしょに成長する記録です。

ふたつ。ママと子どもの、てるてるぼうず。

画像提供:写真AC ナンバーさん


 【大事なのは「正論」ではなく「ニーズ」に応えること】 


大学時代、不登校ひきこもり支援に関わるなかで聞いた、印象に残っている言葉を紹介します。

支援者として大事なことは「正論」を伝えることではない。相手の「ニーズ」に応えること。
汐見稔幸(東京大学名誉教授)

当時、東京大学で教授をしていた汐見稔幸先生の言葉です。約10年前にセミナーで発した言葉なので、情報が見つからず。一語一句正しくはないかもしれない。支援者向けのセミナーです。

セミナーは、虐待をするお母さんにどんな言葉をかけるのが望ましいかというテーマでした。正論では、「叩くのはだめ」なのだけれども、それは、お母さん自身がよくわかっている。だから、正論ではなく、相手のニーズに応える。「お母さん、がんばってるよ」そう声をかけるのが良いと。頑張っていると認めてほしい、それがニーズ。相手のニーズに応え続けると、やがて信頼関係が生まれ、なぜそれが起こっているのかにつながる話をしてくれるようになる。

(・ω・) 当時はピンとこなかったけれども、母となったいまなら分かる。たしかにそうだ。


 子どもとの会話にも「正論」より「ニーズ」を 


これは支援者からお母さんに対してだけではなく、お母さんから子どもに対しての声かけにも良いんだろうな、と思う。

たとえば、発達凸凹のある4歳息子は気持ちの切り替えが苦手。真夜中に起きて「うどんが食べたい」と騒ぐ日がある。そのときに「まだ夜だから、明日にしようね」と伝えると、「いやだ! おなかがすいてるの! いま、たべたい!」とキッチンで大騒ぎ。げっそり。疲れる。

ある日、言い方を変えてみた。真夜中に起きて「うどん食べたい」と騒ぐ4歳息子に対して、「うどん、美味しいよね。ママも食べたい」 そう返すと「でも、まだ、おそとがくらいから、いまはたべられないね。あしたの、あさごはんは、うどんにしよう」と、すんなり布団に戻ったのだ。

そうか。4歳息子は、要求を伝えたい、叶えてほしいのではなく、共感してほしかったんだなと気づいた。

子どもとの会話がうまくいかないときには、「正論」より「ニーズ」に注目する。大事。きょうの学び。

ほな、また(・ω・) よしなにー。

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