【初語が文だった】エコラリア、自閉症スペクトラム1歳

自閉症スペクトラムである息子の初語がエコラリアであったと気づいた、っておはなしです。

こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。

画像提供:写真AC Green Planetさん


 【初語が文だった】エコラリア、自閉症スペクトラム1歳 


わたしには自閉症スペクトラムの息子がいる。振り返ると、初語は特徴的なものだった。

「おはなきれいだね」

公園で一緒に遊んでいた親子に「もう、そんな話せるん? すごいなあ」 そう驚かれた。

ロザンの漫才で、初語が文章だったというネタがある。そういう子も本当にいるんだな、と感心した記憶がある。

あのとき、息子は1歳前半だった。

「お花、キレイだね」と言えば、「おはなきれいだね」と返ってくる。

「きょうは暑いね」と言えば、「きょうはあついね」と返ってくる。

「おにぎり美味しいね」と言えば、「おにぎりおいしいね」と返ってくる。

しばらくすると文章を話すことはなくなった。

そして「ママ」「パパ」「ぶーぶー」など、育児本に書いてある言葉を口にした。

1歳半検診や3才児検診で何も指摘されることなく過ごし、3歳半ばに発達の遅れを指摘され、療育に通い始めた。

「発語がいつだったか?」 と質問される機会はたくさんあった。

しかし「発語が何であったか?」を質問される機会は無かった。

年長の頃、個別療育の自由時間、親が先生と話す時間になると、息子は花の絵をよく描いていた。

そのときに、昔から花が好きだったことや、初語が「おはなきれいだね」だったことを良い思い出として話した。

すると、臨床心理士の先生は心配そうな顔になり、「エコラリアがあったんですね」との返事をした。

あれはエコラリアだったのか。と、気づいた。

少なくとも3歳半ば以降に、エコラリアがあると指摘されたことはない。

しかし、どうだろう。そう言われてみると、こちらの言葉をそのまま返してくるときがあるような気がする。

幼児期の子どもによくあることだと思っていたが、もしかしたら違ったのかもしれない。

まあ、でも、初語が文章だったのは、いままで、おもしろい思い出だったし、これからも、おもしろい思い出として、おもしろがって生きるほうが良いよな、と思った。

あのとき、息子がキレイだといったのは、たしかチューリップだった。あのときと同じ道を、同じ言葉を交わしながら、違う気持ちで通り過ぎる。

ただ子どもの成長を喜びながら過ごすというのは、なんと幸せなことだろう。5年のあいだには、いろいろな出来事があったけれども、再び、その当たり前の気持ちを抱いて通る道は、本当にキレイだ。

ほな、また(・ω・) よしなにー。

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