砂時計を利用するようになり、いまが約束の時間よりも前なのか後なのか、自分で認識できるようになった気がする。っておはなしです。
こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。
画像提供:写真AC YATA!さん
おうち療育とは
「おうち療育」とは、臨床心理士さんによる療育で学んだことをふまえて、自宅でおこなう、苦手を補う練習のことです。現時点の目標は、小学校へ入るまでに、ひらがな、数字を読み書きできるようになること。
おうち療育(82) きょうの練習
(1) 手先を使う「料理のお手伝い」10分:集中
(2) 手先を使う「タオルたたみ」10分:集中
(3) スーパーでお買い物、荷物運び 60分:ぼちぼち
(・ω・) きょうは鉛筆を使う気分じゃないそうな
砂時計、気持ちの切り替え
発達凸凹5歳息子は、気持ちの切り替えが苦手です。療育で利用している時計「タイムタイマー」は、噂通りなかなか高価な時計。
(・ω・) タイムタイマーというのは残り時間が分かりやすい時計だよ。時間の感覚をつかみにくい子どもに便利。療育施設では各部屋に設置されている。
悩んだすえ、とりあえず砂時計を使って、タイムタイマーのように残り時間を目に見える形にしてみました。
5歳息子は、上のたくさんある砂がだんだん下に吸い込まれる様子に夢中。気に入った様子。
ひとつの遊びに夢中で、次の用事が始められないときに活躍。「砂が全部下に落ちたら、〇〇するよー」と声をかけます。
砂がなくなったら、すぐに次の作業が始められるようになりました。といえたら良いのですが、まあ、それは無茶な要求です。
「時間になったから、そろそろ始めるよー」と、2回目に声をかけたとき、砂時計を確認して、(あ! すながない!)と、自分で気づけるようにはなりました。
いままで、約束の時間がいつ、どの瞬間なのか分かっていなかったのかもしれない。砂時計を利用するようになり、いまが約束の時間よりも前なのか後なのか、自分で認識できるようになった気がする。
「(約束した時間は)まだおわってないもん! まだじかんあるもん!」という怒りの主張から、「やくそくのじかんより おそくなっちゃったけど、もうすぐおわるから、まってよー」というお願いの主張になった。
約束した時間は過ぎたという事実を、きちんと認識できるようになった。だから、怒らなくなったのだと思う。自分が約束を守らなかった、自分が悪いと感じている様子がある。
また、自分から砂時計を準備する様子もあります。たとえば、歯磨きの時間。「これがぜんぶなくなるまでに、はみがきする!」と頑張ってみたり。
さいきん、息子のなかで何か大きな変化が始まっているように感じるのです。以前よりも、まわり、親の要求に応えようとする動きをみせるようになりました。
悪いことをしたと気づいたときには謝ったり、失敗したときには「がんばったけど、できなかった」と理由を伝えたり、失敗を自分で整えようとしたり(こぼした牛乳をふくなど)、怒る以外の方法を獲得し始めたように思います。
(・ω・) 怒る回数が減った。怒る時間も短くなった。
5歳息子は、我々周囲の人間が認識している以上に、優しい人間なのかもしれない。
そういえば、3歳ぐらいの最もカンシャクがひどかったときに出会った保育士さんも言うてたなあ。「この子、よく怒るけど、本当は優しい子や。下の兄弟がいない子で、自分より小さい子にオモチャを渡してあげる子はあまりおらへん。本当は優しい子やわ」って。
そうだといいなあ。
ほな、また。よしなにー。