【知的障害と発達障害の違いが分からない】発達凸凹4歳息子

臨床心理士さんに、4歳息子の発達相談するなかで、知的障害と発達障害の違いへの気づきがあった、っておはなしです。

こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。

画像提供:写真AC ぴぴふぉとさん


 発達障害と知的障害の違いが分からない 


わたしはアスペルガー症候群の当事者です。あわせて、大学時代には不登校ひきこもり支援を通じて、発達障害をもつ大人や中高生に関わっていた経験があります。

4歳息子に発達の遅れが指摘される前から、発達障害について、一般の人々よりも、少しだけ知識がありました。

ですが、わたしには知らないことがありました。知的障害と発達障害の違いについて、です。


 知的障害があると、幼少期に気づかれる 


わたしが不登校ひきこもり支援に関わっていたとき、本人や家族が気づいていないこともありますが、多くの場合は発達障害の特徴を持っていました。でも、知的な遅れについて、話題になったことがありませんでした。

その経験から「発達障害」と「知的障害」は別の病気なのだ。そう思い込んでいました。

4歳息子を通じて、発達障害について詳しく知るうちに、交差する問題が発生するなど、その違い、境界線がわからなくなり、頭のなかが混乱していました。その渦を通りこえ、(そうだったのか)という気づきがありました。

気づきというのは、発達障害と知的障害は違う病気である。しかし、重なり合って症状が出る人も多い。ということ。

わたしが不登校ひきこもり支援で出会った人々のあいだで、知的な遅れが話題にならなかった理由も分かりました。

知的な遅れをともなう発達障害の場合、幼少期や小学生のあいだに気づかれるのです。保健師や保育者、教師から、ほかの子どもとの違いを指摘されやすい。

一方、知的な遅れを伴わない発達障害の場合には、中高生になるまで気づかれないで育つ可能性が高いようです。不登校ひきこもり状態になって、原因を考えるうちに、やっと気づく、と。

振り返ってみると、わたしが初めて発達相談に向かったときに印象的な言葉がありました。「3歳児検診では何も指摘されなかった」と話したところ、臨床心理士さんから告げられた言葉です。

「保健師さんは、知的な遅れの無い子どもの発達障害は見つけられないのよ。知的障害の子どもを見つける精度は、とても高いんだけども」

スクールカウンセラーをしている臨床心理士さんの「お母さんの気づきがないと、こちらからは何も言えないからね。気づかないまま、不登校状態になって、やっと、ほかの子どもとの違いに気づくパターンが多い」も、似ているかも。


 知的障害と、テストで点数がとれない子は、どう違うの? 


昔々、職場体験で知的障害のかたが働く施設に行きました。そこで、自由な質問コーナーがあり、わたしは質問したのです。

「学校のテストで0点を取る、のび太くん(ドラえもんの登場人物)みたいな子どもと、知的障害の子は、どう違うのですか?」

スタッフさんは、(え?)と驚いた顔をしました。その質問は濁されて、結局答えてもらうことができず。

あのときの質問を、臨床心理士さんにしたところ、「知的障害というのは、いまは知能指数で区切られているけれども、時代によって、地域によって、ラインが違うから、どう違うかというのは難しい質問です」と。

たとえば、いまが江戸時代だったら、文字が読めない、小銭の計算ができない人もたくさんいたと思うけども、令和の人間が、それを知らなかったら、日常に支障が出ると予想される。そのラインが、知的障害の区切りになるそうです。

発達障害と知的障害は別の病気だけれども、幼少期に気づかれる場合には、重なる人も多い。発達障害の特性は、子どもの多くがもつ特性と似ているから、確定的な判断がしにくい傾向があるとな。

わたしは自分自身がアスペルガー症候群(発達障害)で、いろいろ調べた経験があるので、発達障害について、よく知っている気持ちでいました。でも、実際には知らないことばかり。

(・ω・) 奥が深いなあ 

ほな、また。よしなにー。

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