準備が遅く幼稚園に遅刻してしまう自閉症スペクトラムの子どもの2年後の様子についてのおはなしです。
こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。
【夜中3時に起きても遅刻する】幼稚園、困っていたこと
息子が幼稚園時代、遅刻してしまうことがよくありました。
わたしがノイローゼになるほど悩んでいた「靴が履けない」問題によって。
そのときは靴のことばかり気にしていましたが、靴だけではなく、ぼうしもつけられないし、制服も着れないし、着替えにとんでもない時間を費やしていました。(のちに感覚過敏に気づく……)
いまなら5分でできることに2時間、3時間かかっていたのですから、遅刻しても当然だったように思います。
あるとき、先生から「遅刻しすぎだから、早く起きるように」と注意がありました。そのときに「何時に起きていますか?」と質問されたので、正直に「3時か4時に起きています」と答えたところ、嘘つきだと呆れたような目をされました。
どうやったら早く準備できるのか本当に悩んでいましたが、先生からのアドバイスは「家庭の生活リズムが乱れているのでは?」「躾が足りないのでは?」と指摘された程度でした。
遅刻しないように前倒しで起きるとなると、どう考えても現実的ではない時間です。
息子が小学校に入ってから振り返ると、あの頃がもっとも辛かったように思います。
先生の指摘通り、頑張ればできそうなことばかりができないのです。明らかにできそうにない壁が続けば、諦めもつくのですが……。
あんなに悩んでいた「靴が履けない」問題ですが、小学校に入る頃になると、急に解決しました。玄関で大暴れすることもなくなり、着替えもスムーズ。
3時間かかっていた準備が10分でもお釣りがくるぐらいのスピードで終わります。
3時か4時に起きていたことも、どうやら自閉症的な理由によるもののようです。子育てブログで同じような悩みを書いている人に出会い、ハッとしました。一緒だわ、と。
療育仲間のなかには、夜中12時まで寝ないので昼まで起きないと悩んでいる人が複数いました。それに比べると早起きは良いことなのかな? と思っていた部分もあり、自閉症の特性とは繋がっていませんでした。
療育の先生にもっと真剣に相談すれば良かったと思います。なんとなーく、ゆるーく相談していた気がします。
めちゃくちゃ困っていたけれども、感覚が麻痺していたのか、そんなに困っていない……はず? と錯覚を起こしていたかもしれません。
(・ω・) 困り事が多すぎて
あるいは先生の言葉通り、躾ができていないからこんなことが起こるんだ、療育に通っている他の子はこんなことで悩んでいないし…… そうやって自分を責めていたのかもしれません。
わたしは本当に困っているときや辛いときに、ほほえみながら話すくせ(?)があって、真剣さが伝わらないことがあります。最近気づいたので、気をつけながら話すようになりました。
さて、いまは息子の睡眠時間も安定し、夜中3時や4時に起きて騒ぎ始めることはなくなりました。一時期は毎日のように続いていた夜驚症も落ち着きました。(たまにはあるけど)
情緒の問題はまだまだ山積みではありますが、生活リズムや身辺自立については幼少期に比べて日常に支障がない程度にまで成長した印象です。
新たなる悩みは尽きないのですけどね……。
ほな、また(・ω・)よしなにー。