【人を叩く子に、人に関わる権利なんてない】自閉症カウンセラー

自閉症カウンセラー奥田健次さんの言葉や考えかた、就労に向けて必要な力についてのおはなしです。

こんばんは、はたのんです。このブログは、不登校訪問専門員とひきこもり支援相談士の資格をもつ、アスペルガー症候群当事者はたのんママが、発達凸凹のある息子といっしょに成長する記録です。

小さな小瓶に入ったピンク色のバラ

画像提供:写真AC yurisyanさん


 自閉症カウンセラー 奥田健次さん 


自閉症カウンセラーとして活動する奥田健次さんが、ドキュメンタリー番組で話した言葉です。

人に関わる権利なんてないよ、人を叩く子には
奥田健次(自閉症カウンセラー)

この言葉を聞いて、ハッとしました。

たとえ発達障害があったとしても、まわりの人を叩くなど、害を与える問題行動をおこすのが許されるわけない。

(・ω・) まわりにいる人が、あたたかく見守ってくれるのは、当たり前じゃないからなってことなんですよ。


 最終的な目標は就労すること。叩く、暴れるは、ダメ。 


奥田健次さんは、自閉症の子どもを育てるなかで、最終的な目標になるのは「就労すること」なのだと考えています。就労するためには、叩く、暴れるなど、まわりの人に害を与える行動が、もっともダメなもの。

大人が子どもを力で抑えることができる幼少期に、望まない行動を「無効化」するのが大事だというのです。

望まない行動をやめさせるための、親の関わりによって、子どもが泣いたとしても、そこでやめたらいけない。親が「かわいそう」と思って、問題行動を許してしまったら、子どもはだんだん手におえなくなり、10歳で施設に入ることになる。

子どもが泣いたから、やめる。それではダメ。お父さん、お母さんが「耐える」のが大事なのだと。子どもが嫌がっても、続ける。続けると、やがて山を越える。望まない行動が減る。


 自閉症の子どもは大人の管理下に置くと伸びる 


自閉症カウンセラー奥田健次さんの言葉選びや関わりは、3歳息子を担当する臨床心理士さんの考えかたとは、大きく異なるもので、目からウロコ。

たとえば、まわりの人を叩いたとき。

3歳息子を担当する臨床心理士さんは「どうして、叩いたの?」と、理由を確認する行動をとります。

一方、自閉症カウンセラーである奥田健次さんは「なんで?」とは聞きません。子どもが叩いたときには、何も言わずに、部屋の隅に運びます。望まない行動をとる子どもに対して、何も反応しないのです。

これを何度も繰り返すことで、子どもは反応を諦めるようになり、望まない行動をとらないようになると。

ひとつひとつ、子ども本人の意思を確認するのではなく、親の管理下に置くことで、自閉症の子どもは伸びると考えているそうです。はじめは嫌がるけれども、習慣になると、本人が自ら望ましい行動をするようになる。

悪いのは子どもではなく「行動」である。だから、心に訴えるのではなく、行動を変化させる。


 自閉症の子どもをもつママの言葉に共感した 


奥田健次さんが出演するドキュメンタリー番組で、自閉症の子どもを育てるお母さんが泣きながら話していました。「プロの人が接すると、子供の行動は、簡単に変わる。私には上手く育ててあげられない。悲しい」と。

「上手く育ててあげられない」というのは、わたし自身も感じています。心に響きました。

(・ω・) そんなことないよ。お母さん、がんばってるよ

みんな、それぞれの家のなかで、ああだこうだ悩んでいるんだろうなと思う。子どもの発達を悩んでいる仲間は、たくさんいるはず。きっと、そう。

お互いに、ぼちぼちがんばりましょう。まあまあの自分に満足する。ベストは目指さない、きょうより少しだけベターな明日を目指す。

ほな、また。よしなにー。

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