発達凸凹のある3歳息子が、話し続けて困ると臨床心理士さんに相談したところ、「会話を止めたら良い」とのアドバイス、声かけの方法を教えてもらった、っておはなしです。
こんばんは、はたのんです。このブログは、不登校訪問専門員とひきこもり支援相談士の資格をもつ、アスペルガー症候群当事者はたのんママが、発達凸凹のある息子といっしょに成長する記録です。
画像提供:写真AC cheetahさん
話し続けて困る、多弁と発達凸凹
3歳息子は、おしゃべりが大好き。朝起きた瞬間から、寝る瞬間まで話し続けています。子どもってこんなもん。と思っていたのですが、幼稚園の説明会に参加してみたところ、どうやら、これは普通ではないことに気づきました。
みんなが静かにしているなかで、3歳息子は、ずーっと話し続けています。先生の声が大きくなると、3歳息子の声は一段と大きくなる。注意しても、口を閉じることなく、説明会の時間が終わりました。
うーん。と考えながら、発達凸凹の子どもを育てているかたのブログを読んでいいたところ、わたしと同じように、話し続ける子どもに困るという内容を発見。そして、これを「多弁」と呼ぶのだと知ったのです。
(・ω・) 発達凸凹の子どもに、よく起こる特徴的な行動のひとつなんだって。
さらに気づいたことがある。歯みがきや寝かしつけに困難を感じるのは、3歳息子が話し続けているからだ。理由が分かって、ちょっとだけスッキリ。
療育の臨床心理士さんからのアドバイス
療育の臨床心理士さんに相談したところ、「お母さんが会話を続けるから、子どもが話し続けてしまうので、お母さんが会話を止めたら良いです」と言われたのです。
(・ω・) 目からウロコだった
発達凸凹のある子どもの話をさえぎらず聞くことが大事なんだと思っていたので、途中で止めていいんだというのは、目からウロコの新発見だった。
(・ω・) そりゃ、そうだ。ママが話してくれるから、ずっと話しかけてくるんだなあ。
それぞれの動作に小さな目標を作って、「これが終わったら、話の続きをしようね」と交渉するのも良いとな。
さっそく試してみたところ、ママが返事をしなくても、3歳息子は話し続けることが分かった。同時に、すべての言葉に、ママの返事を求めているわけではないことも分かった。
(・ω・) つまり、3歳息子は、ひとりごとが多いんだなあ。
歯みがきの時間について。ママは返事をせずに「いまは歯みがきの時間だから、おはなしはしない。終わったら話す」を繰り返していたところ、3歳息子も諦めたらしく、やがて黙って口を開くようになりました。
(・ω・) 10秒もしたら、また話し始める。止める。話す。止める。話す。の繰り返し。しかし、まったく静かにならなかったときに比べると、大きな前進。
ママのための発達相談の臨床心理士さんのアドバイス
同じ質問を、ママのための発達相談の臨床心理士さんにも相談しました。こちらの先生は発達障害を専門にしている臨床心理士さんではないので、「多弁」を知らない様子でした。ですので、ひとあじ違った意見。
「まわりの環境に、子どもが合わせる必要はない。子どもの個性中心で良いのよー」
幼稚園の説明会や電車で静かにできなくたって仕方ない。まだまだ子どもなんだもん。小学生になったら、だんだん落ち着いてくるだろうし、いまは子どもの個性中心で良い。静かにさせる必要はない。子どもの行動を受け入れられない社会が悪い。って。
(・ω・) そうだよな。まだまだ子どもだもんな。そのうち落ち着くのだろう。
と、そのときは思った。でも、しばらくすると、(本当にそうか)と疑問も抱くようになった。
定型発達の子どもであれば、小学生になったら、落ち着くのかもしれないが、3歳息子には発達凸凹がある。療育施設のなかにある障害のある大人が通うエリアを通ると、話し続ける大人がたくさんいる。これは喋るだけの問題ではないのだ。叩くとか、暴れる(カンシャクを起こす)とか、これらの問題行動すべてにつながる問題なのだ。話し続けるだけならまだ良いが、叩く、暴れるが許されるはずがない。
少し前に書いた自閉症専門カウンセラーの考えによると、大人の力で制御できるうちに、発達障害のある子どもの問題行動を無効化しないといけない。「かわいそう」と思って、自由に行動させていたら、力が強くなり、親にも制御できなくなり、将来は施設で暮らすことになるという。
これからは、家のなかだけじゃなく、幼稚園での生活が始まる。「子どもの個性、自由を尊重してあげたら良い」だけでは、ダメだ。我が家の教育方針は、揺れている。
ほな、また(・ω・) よしなにー。