【食事中にウロウロする理由を語る】息子3歳、手先が不器用

発達凸凹のある息子3歳が、食事中にウロウロする理由を話してくれた。実は手先が不器用であることが関係していた、っておはなしです。

子どものごはん

画像提供:ふぉと忍者さんによる写真ACからの写真


 息子3歳、食事中にウロウロする理由を語る


息子3歳は、食事中に席を離れウロウロする日があります。(おなかがいっぱいになったんだな)と考えていたのですが、どうやらそうではないことが分かりました。

いつもは「おなかがいっぱいなの?」「ごはん食べないなら、片づけるよ」と声をかけていました。「たべる、たべる」と席に戻るのですが、じきにウロウロ。

(・ω・) なんなんや……

「ごはんは自分で食べるんだよ」と繰り返し伝えていましたが、全然たべない。しょうがないので、最後にはママが食べさせてあげていました。たしかに、食べるんだよ。おなかいっぱいで食べないわけじゃないみたい。なんで、ウロウロしてしまうんやろうか。

その後、発達検査を受けたことをきっかけに、質問の仕方を変えました。こちらの質問の目的が伝わっていないのかなと思って。

「なんで、ごはんを食べずに、ウロウロするの?」と訊くと、「ごはんがうまくたべられないから、いや」との回答が。ほう。

(・ω・) 几帳面だから、丁寧に、最後までごはんを食べたいのに、上手に食べられないから、嫌なんだって。ママが食べさせてくれるの待ってたらしい。なるほど。


 「食べさせてください」を伝える練習


「スプーンを使って、食べたら、どう?」 「スプーンつかっても、ごはんがのこるんだもん。いや。できない」と、怒り顔。

「ごはんが上手く食べられなくて、困ったときには、“食べさせてください”って、お願いするシステムにしよう」と、相談。

すると、息子3歳の顔がパッと明るくなりました。いままで、「自分で食べてね」と言っていたので、「食べさせて」って言ったら、手伝ってくれるんだって気づいていなかった様子。

さっそく「たべさせてください」とお願いが。

それから、毎回のように、「たべさせてください」と言うようになりました。といっても、全部おまかせ状態ではなく、お茶碗に残っているごはんの量は、だんだん少なくなってきたように思います。

(・ω・) 自分で食べようと、がんばってるんだよ。途中で力尽きて、「食べさせてー」となる。

「たべさせてください」システムにしてから、食事中にウロウロする日が少なくなりました。ウロウロするかわりに、ママのヒザに座って、食べさせてもらうのを待っている。

手先が器用になるにつれて、自分で最後までごはんを食べられるようになるだろう。成長の途中なんだなってわかったので、ひと安心。

ママのヒザに座って、後ろから食べさせているうちに、お茶碗をこうやってもつと最後まで食べられるんだなと気づいたのか、口に近づけて食べるようになりました。“かきこむ”状態です。いままで、やってなかった。

(・ω・) 向かい側や横から、食べさせていたから、息子3歳の“上手に食べる感覚”が育っていなかったのかも。

臨床心理士さんの言葉をかりると、息子3歳は「自然な状況で覚えるのが難しい」タイプなので、こちらから、積極的に教える必要があるんだなと思います。ほんとうに、手取り、足取り、同じ姿勢で、動きを見せる必要があるんだなと、改めて感じた出来事です。

自分で最後まで食べられる日も増えてきました。どや顔で、洗い場まで運んで「きれいにたべたでしょー?」と自慢。本当は、ちゃんと自分で上手に食べたかったんだなあ。いままで気づいてなかったなあ。

(・ω・) 「いただきます」「ごちそうさまでした、きょうのごはん、おいしかったよ」も言うようになった。急に成長した。

困った行動をするときには、なにか理由があるんだなあと、さいきんは、よく思う。発達凸凹があると特徴的な行動をすると書いてある本が多いけども、その理由を書いている本は多くないので、自分で経験しながら(なるほど)ってなる。エジソンの母の気分。


 助けて、手伝ってを伝える練習


いままでのわたしは、息子3歳の様子を観察して、してほしいことを察知する生活をしてきました。コップを渡してきたら(お茶が欲しいんだな)と察知して、お茶を入れるなど。

息子3歳がカンシャクを起こすのは、ママが気持ちを察知してくれなくなったからかもしれない。そう思う場面があります。

(・ω・) エスパーじゃないから、無理や。言葉で伝えてくれないと、分からないよ。

年齢があがるにつれて、要求の幅が広がるので、次の行動を察知するのは難しくなります。家族でさえ難しいのですから、ほかの人に対応できるはずがない。

だから、カンシャクを起こさないようにママが行動するのではなく、息子3歳本人が「いま、困っているよ」「手伝ってほしいよ」って、まわりに伝える練習をする必要があるんだなと考えるようになりました。

(・ω・) 「てつだって」と言われるまで、手伝わないぞ

息子3歳が困っている雰囲気のときには、「なにか、困ってるの?」「手伝ってほしいの?」と、声かけしています。だんだんと「てつだってー」「どうしたらいいのー?」と、自分から言えるようになってきました。

それにともなって、カンシャクは、ほとんど起こらなくなりました。はじめての困りごとが起こったときも、助けてもらえるんだって安心感が生まれたように思います。「できないよー、どうするのー?」って、怒らずに質問。

(・ω・) まれに、カンシャクみたいな大噴火が起こったときも、短時間で気持ちを切り替えられるようになった。前は1時間泣いてたけど、いまは長くて5分。上手くいくと10秒ぐらいで元の穏やかさに戻る。子育てが楽になった気がする。時間に余裕がある。

こうやって、息子3歳の苦手や、カンシャクの原因に気づいたのも、発達検査を受けたからです。特徴を知ると、ママにできることが増えました。息子3歳本人も、暮らしやすくなったと思う。感謝。

ほな、また。よしなにー。

↓(・ω・) 息子3歳が使っている、トーマスのお箸。(エジソン) EDISONの、握りやすいお箸です。キャラクターの種類が豊富。2歳ごろから、使っています。不器用な子どもにもオススメ。