【早期発見・早期療育に取り組んだ障害児は社会から堂々と追い出される】

「早くから療育に通って損した」と話していたお母さんの気持ちの変化についてのおはなしです。

こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。

画像提供:写真AC Pamplemousse roseさん


 【早期発見・早期療育に取り組んだ障害児は社会から堂々と追い出される】 


わたしの息子が年中時代、集団療育に通っていました。その場ではいろいろな気づきがありましたが、特に印象的で、ショックだった気づきがあります。

早期発見が大事というけれども、見て見ぬふりをする保護者の子どもは普通の暮らしができるのに(少なくとも幼少期のあいだは)、早期発見・早期療育に取り組んだ保護者の子どもは社会から堂々と追い出される仕組みになっているのです。

わたしの暮らす市町村では、発達障害があると分かった子どもに転園をすすめる私立幼稚園がいくつもあるようです。

はっきりとは言われないけども「本人のために」「本人が苦しそう」という言葉で転園を勧めてくると。

実際に集団療育で出会ったお子さんのなかには途中で転園する子が何人もいました。

療育に通い始めるまでは、本人の困り感に配慮しながら一緒に頑張りましょうね、と先生が言っていたのに、発達相談を受けて療育に通い始めた途端に、「本人のために」「本人が苦しそう」という言葉で堂々と区別されるようになってショックだったと話していました。

「問題行動があっても見て見ぬふりする保護者の子どもは普通に通園しているのに。早くから療育に通って損した。うちも”成長が遅いだけ”って、見て見ぬふりしとけば良かった。」との言葉が印象的でした。

先日 公園で、そのお母さんとたまたま出会いました。1年ぶり。

転園した幼稚園が、想像以上に子どもにとって過ごしやすい場所で、残り1年楽しく過ごせたそうです。

「幼稚園から追い出されたと思って辛かったけど、転園して良かった。」と。

わたしは、息子に関する過去の選択を後悔することばかりなんですよ。だから、自分の選択に誇りを持っている彼女の姿が羨ましくみえました。

わたし自身も早期発見・早期療育に取り組んだわけですが、これが良かったのか、悪かったのか、ひとつに決めることができません。どちらが正解かは分からないけれども、選ばなかった未来を後悔するのはやめて、これで良かったのだと過去の自分の選択を肯定できるようになりたいです。

ほな、また(・ω・) よしなにー。

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