ベランダでトンボを発見
先日、夫が急にベランダへ向かったと思ったら、大きなトンボを捕まえて戻ってきました。「何かが飛んできたから」ベランダをのぞいたら、大きなトンボがいたと。動体視力が良いんだなあ。
息子は初めて間近で見るトンボに大喜びです。空を飛んでいるトンボを見たことはあるけど、こんなに近いのは初めて。しばらく眺めたあと、本棚から図鑑をもってきました。ページをめくって、目の前にいる昆虫に似た生き物を探しています。はたのんママが昆虫を見つけたときに、名前を調べるために図鑑をパラパラする習慣を覚えていたようです。
息子二歳はパパの協力を得て、トンボのページにたどりつきました。「目の形が同じだね」「色が一緒だね」と二人で相談した結果、見つけたトンボは「オニヤンマ」に違いないと、はたのんママに報告してくれました。
夫によると、オニヤンマは飛ぶのが速いので、なかなか捕まえられないレアなトンボだそうです。このオニヤンマは、ほとんど動きません。弱っているのではないかと考え、すぐにベランダに放してあげました。飛ぶ気配なし。風が強いから、飛び疲れて、ベランダに落ちてきたのかもしれません。
息子二歳は「とんぼ、ほしい(飼いたい)」と騒いでいましたが、「しんどいから、ママのところに帰りたいんだって」と繰り返し話していたら、納得したようで、「まま、おうち、ばいばい(ママがいるおうちに帰ってね)」と、オニヤンマに手を振って、部屋に戻りました。我が家は日当たりが良いので、朝までここにいたら干からびるのではないかと心配しましたが、翌日には帰宅していました。
習慣が学ぶ力を育てる
息子二歳は、夫がとんぼを捕まえたとき、違う部屋に置いてある本棚から、ひとりで虫図鑑を持ってきました。はたのんママは驚きました。新しい昆虫を見つけたときに、図鑑で名前を調べるという行動を、息子二歳が自然におこなったからです。昆虫に出会ったときに、どうして虫図鑑を探したのかというと、いつもママがそうしているから、「習慣」になっていたのではないかと。
自分自身の子どものころの思い出を振り返ってみると、あまり図鑑を読んだ記憶がありません。気になることは母や父に訊く。子どものときはそれで良かったのですが、だんだんと問題が起こりました。母も父も答えを知らない疑問に出くわしたとき、解決方法を教えてくれる人がいませんでした。身近な人に聞いても答えが分からない。どうしてだろうと考えていても、そのうち疑問にもったことも忘れて、そのたびに学ぶ機会を失っていたのです。
|ω・) 母も父も知らないんだったら、そんなに大事なことじゃないんだろうと、子どものときは思っていた。父や母が知らなくても、自分にとって重要な出来事はいっぱいあるって、大人になってから気づいた。家族が知らないから、自分も知らなくて良いっていうのは、間違った価値観だったと思う。
息子二歳が自分で図鑑を使って調べようとする姿を見たときに考えました。わたしが答えを知っていることについても、答えだけを教えるのではなくて、図鑑などを使って、一緒に調べて、答えを見つける動きを、「習慣」として身につけることが、息子二歳の学ぶ力に繋がるのかなあと。はたのんママもパパも、ずーっと息子と一緒に行動できるわけじゃありません。そのうち、自分ひとりで勉強する日がきます。はたのんママもパパも答えを知らない疑問をもつ日がきます。そのときに、まわりの人に訊くだけじゃなくて、自分自身で調べる習慣が身についていたら、きっと役に立つと思う。
まだまだ調べるのが難しいこともたくさんあるけど、昆虫図鑑とか動物図鑑とか、息子二歳にも目で見て分かる写真が載っているものは、積極的に生活に取り入れたいです。何度も繰り返して、習慣にするのが大事。散歩中に見つけた昆虫については、帰宅してから、息子二歳が忘れないうちに虫図鑑で調べるように習慣づけようと思います。知りたいと思ったときが、学びの旬。気持ちの旬を逃さないように、息子二歳の学びを手助けしてあげたいです。