智恵子抄【統合失調症の皮を脱ぐとき】自閉多動傾向との比較

智恵子抄「レモン哀歌」より感じることや、高熱など生命の危機にあるときは自閉多動傾向が落ち着く、っておはなしです。

こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。

画層提供:写真AC  おくやまひろしさん


 智恵子抄「レモン哀歌」高村光太郎  について 


わたしは大学時代に不登校ひきこもり支援に関わっておりました。頻繁に接している相談者のひとりが統合失調症でした。

統合失調症とは何か、専門のスタッフから話を聞くなかで印象に残ったのが、高村光太郎さん「智恵子抄」に出てくるひとつの物語「レモン哀歌」です。

作者である高村光太郎さんの妻、智恵子さんは統合失調症によって、ぼんやり過ごす日が多くありました。死の間際、肺結核に苦しんでいるなか、レモンをかじった瞬間、ぼんやりしていた瞳がはっきりと正常な智恵子に戻ったんだ。という物語です。

「レモン哀歌」の物語を交えて、専門のスタッフが統合失調症に対する考えかたを教えてくれました。「統合失調症は、人の心そのものを壊してしまうのではない。本当の心を覆い隠している。統合失調症の皮を脱ぐことができたら、本当の心が再び現れるんだよ。いままでの性格と変わってしまって苦しんでいるのは、まわりだけじゃない。本人も苦しんでいるはず。」と。

(・ω・)  解釈が偏っている可能性があるので、興味があるかたは他の解釈も検索してみてね。


 智恵子抄【統合失調症の皮を脱ぐとき】自閉多動傾向との比較 


わたしは発達凸凹のある5歳年長の息子に対して、「智恵子抄」のレモン哀歌を重ねるときがあります。

わたしの息子は発達凸凹(自閉症スペクトラム) 激しい癇癪をおこすなど、通常の5歳がしない行動をとる日が多くあります。

(・ω・)  なんで、こんなことするんや

と腹を立てる日があります。でも、これが彼の「本当の心」なのかなと疑問をもつ日もあるのです。

5歳の息子には「自閉症スペクトラム」の皮が張りついているんだな。彼の心ではなく、心から脳そして体に意思を伝達するあいだにトラブルが起こっているんだな、と。

たとえば、インフルエンザで高熱になったとき。考える力や、動き回る力が鈍って、5歳息子の問題行動が消失するように感じます。

熱を出すのは生命の危機。生命の維持を最優先に考え、心から脳そして体へ伝達する工場がストップしたときに、本当の心が現れるのではないかと考えています。

発達凸凹のある5歳年長息子の脳内工場は、接続先を間違っていたり、穴があいていたりするのかもしれない。これから少しずつ修理されて、熱が出ていないときにも、本当の心が脳へ、そして体へと繋がっていけば良いと思う。

(・ω・)  5歳息子が激しい癇癪をおこしているときに(皮つきゆでたまごやから、仕方ないな)と思える余裕が欲しい。

ほな、また。よしなにー。

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