【予想外の出来事は望ましい】計画された偶然、クルンボルツ

不登校ひきこもりになったわたしの人生を変えた哲学、クルンボルツの「計画された偶然」理論についてのおはなしです。

こんばんは、はたのんです。このブログは、不登校訪問専門員とひきこもり支援相談士の資格をもつ、アスペルガー症候群当事者はたのんママが、発達凸凹のある息子といっしょに成長する記録です。

ピンクのダリア

画像提供:写真AC ぴぴふぉとさん


 予想外の出来事は望ましいものである 


「偶然」とは、突然、起こるものです。良い結果につながった偶然を、多くの人は、すぐに忘れてしまう。自分の想いと異なる場合、特に嫌な出来事が起こった場合は印象に残りやすい。だから、予想していない出来事が起こったとき、マイナスなイメージを持つ人が多い。

偶然起こることが、マイナスばかりのはずがない。良い出来事、良い偶然も、たくさん起こっている。ここに注目して、偶然に起こった予想外の出来事が、なぜ良い結果になったのか、どうしたら好ましい偶然を繰り返すことができるのかを考える哲学が、クルンボルツの「計画された偶然」理論です。

(・ω・) 「チャンスの女神」理論とも呼ばれているよ。

チャンスの女神は、平等にやってくる。そのチャンスを良いものにするか、悪いものにするか、それを決めるのは、日頃の行動パターンにあるという考えかたです。


 計画された偶然を引き寄せるスキル  


クルンボルツは、「計画された偶然」を引き寄せるために必要なスキルとして、5つの行動パターンを示しました。

(1)  「好奇心」 何が自分の好奇心を満たすのか、知っていること。

(2) 「持続性」 失敗したとしても、続けること。

(3) 「柔軟性」 ものごとを、いろんな角度から考えること。

(4) 「楽観性」 新しいチャンスは必ずやってきて、活かすことができると考えること。

(5) 「冒険心」 結果が予想できない場合でも、行動を起こすこと。

つまり、積極的、肯定的に行動する人は、予想外の出来事「計画された偶然」を活かして、プラスに生きることができるというのです。


 わたしの人生を変えたクルンボルツの哲学  


わたしが、クルンボルツによる「計画された偶然」理論に出会ったのは、大学生のときでした。

先生が雑談として話した、人生にはいろんなことがあるけども、「災いも3年たてば役に立つ」という話題によって、クルンボルツの計画された偶然理論を知りました。

わたしは、高校時代に不登校ひきこもりになった経験があり、物事を消極的に考える習慣がありました。クルンボルツの「計画された偶然」理論を知り、とてもプラスに考えられない過去の出来事にも、意味があったのだろうか、価値が生まれる日がくるのだろうか、と考え始めました。

その後、わたしは不登校ひきこもり支援に関わるようになりました。わたしが経験した、不登校ひきこもり、そこからの社会復帰経験というものに「価値」が生まれたのです。

不登校ひきこもりになったあと、社会復帰できる人は、あまり多くありません。そのなかで、わたしが社会復帰できた理由が何だろうか、わたしは何を考えていたのだろうか。

偶然の出来事が、自分に何を与えたか、どうして活かすことができたのか、そのときの行動や考えかたを意識する、気づく、繰り返すことで、「計画された偶然」を、人生のチャンス、ターニングポイントにすることができる。

クルンボルツが考えた「計画された偶然」理論は、大学時代のわたしに、大きな希望を与えました。


 3歳息子に発達凸凹があることがわかって 


3歳息子に、発達凸凹があると指摘を受けたのは、2020年夏でした。それをきっかけに、わたしの暮らしは大きく変化したように思います。

大学時代に授業で聞いた「災いも3年たてば役に立つ」という言葉。さきほど調べたところ、正しくは「禍も三年経てば用に立つ」ということわざでした。世の中には役に立たない出来事はない、幸福の原因になるなどの意味があるらしい。

たしかに、3年ものあいだ、発達凸凹について考えていたら、専門家並みの知識、実体験が蓄積されるだろう。

発達凸凹のある3歳息子との生活は、予想していない出来事の連続である。いまはまだ、それらの出来事をプラスには考えられない。

でも、やがて、うまくできたと思える日が増えて、偶然の出来事が、自分に何を与えたか、どうして活かすことができたのか、そのときの行動や考えかたを意識する、気づく、繰り返すことで、「計画された偶然」を、人生のチャンス、ターニングポイントにすることができるのかもしれないと思う。

とてもプラスに考えられない出来事も、3歳息子の成長とともに、人生の彩りになって、価値が生まれるに違いない。きっと、そう。

禍のなかにいるときは、自分が良い方向に向かっているのか、悪い方向へ向かっているのか、それさえもわからない。だから、あとで振り返ったときに(あのとき、人生のターニングポイントを迎えた)と気づけるように、いろんな気持ち、出来事を、ブログに残しておきたいと感じている。

将来、わたしと同じ悩みに出会った人の役に立つブログを書きたい。3歳息子の発達凸凹に気づいてから、そういう想いで日々のブログを書いている。わたしも、先輩ママのブログにつづられた言葉、子どもの成長によって、前向きな気持ちになれたから。

予想外の出来事は望ましい未来につながっている。きっと、そう。

ほな、また(・ω・) よしなにー。

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