息子3歳の発達凸凹に気づく前に起こった困りごと「カンシャク」 振り返ると、あれは発達凸凹の特徴的な行動だった、っておはなしです。
こんばんは、はたのんです。このブログは、不登校訪問専門員とひきこもり支援相談士の資格をもつ、はたのんママが、発達凸凹のある息子といっしょに成長する記録です。
画像提供:写真AC hana*hanaさん
振り返って気づく発達凸凹の特徴的な行動
息子3歳、夏の終わりに発達凸凹があると指摘され、療育に通い始めました。
“突然”な感じがするのですが、振り返ってみると、あれは発達凸凹に関連する特徴的な行動だったな、困っていたなと感じる場面が、いくつかあります。そのひとつが「カンシャク」です。
(・ω・) めちゃくちゃ子育てに困っていた時期があったよ
激しいカンシャクが起こった、3歳前半の「春」
息子が3歳になったばかりの頃です。それまで陽気に生きていた息子3歳が、大暴れする日が続きました。何時間も暴れて、泣き続けました。
困り果てたわたしは、子育て支援センターに相談。いつも相談している地域の保健師さんが不在の日でした。コロナウィルスが流行り始めた時期で、バタバタしていた様子。
そのため、話したことがない職員さん(保育士さん)に子どもの様子を相談しました。1日のあいだに、何度か連絡しました。追い詰められていたからです。電話の背後から、息子3歳が泣き叫ぶ声も届いていました。「どうしたらいいのですが?」と泣きながら、何度も電話をかけました。
すると、直接、子どもの様子を見るために、いまから訪問をしたいと申し出がありました。上司と相談するので、連絡を待つように言われ、期待しながら折り返しの連絡を待っていました。
わたしは疲れ果てていました。毎日、大暴れする息子3歳。外出自粛期間で公園も封鎖され、どこにも行けません。夫は在宅勤務で、息子3歳の大暴れにピリピリ。
保育士さんが訪問してくれたら、状況が変わるかもしれない。息子3歳への適切な関わりかたが分かるかもしれない。やっと、解放される。安心して、連絡を待っていました。
でも、かかってきた連絡は予想していないものでした。
ママの心療内科受診をすすめられる
30分程すると、子育て支援センターの担当者から電話がきました。連絡の内容は、わたしが予想していないものでした。
「お母さんが疲れているから、子どものカンシャクが激しくなっているのだと思う。同行するので、明日、一緒に心療内科を受診しましょう。子どもを預かってもらう人を探してください」と。
(・ω・) なんなんや!!!
ママが疲れている。それはたしかにそうです。間違いないです。
だがしかし、あした、急に子どもを預かってくれる知り合いはいません。もしも、そんな頼りになる知り合いが近くにいたら、こんな、しんどくなってないんや。違う、そうじゃないんや。
コロナウィルスの影響で、一時保育は全部閉鎖しています。どこにも預ける場所はありません。
(・ω・) 無理やん……。
それから、心療内科の重要性、お母さんの関わりの大切さを10分ほど教えてくれたのですが、右から左。
話しているあいだも、息子3歳は泣き叫んでいました。一気に疲れた。
それから、子育て支援センターに相談しなくなりました。追いつめられながら、春を過ごし、夏には、心に余裕ができて、それから息子3歳の発達凸凹が見つかりました。
もし、あのとき、直接、訪問してもらえていれば。わたしは、もっと早く息子3歳の発達凸凹に気づいたのかもしれません。孤独で、追いつめられることもなかったかも……。
カンシャクはよくあること。だけれども
わたしが息子3歳のカンシャクを相談すると、まわりの人は「よくあること」だと口をそろえて言いました。お母さんが、もっとおおらかにしないとダメだよって。
カンシャクはよくあることかもしれないけれども、何時間も泣き叫び続けるのは、よくあることじゃないなと、いまなら思います。
息子3歳のカンシャクは、だんだんおさまってきたけれども、もっと長い期間、子どものカンシャクに苦しんでいるお母さんもいると思う。「よくあること」って言われたら、自分の育てかた、関わりかたが悪いから、子どもが泣き止まないんだ、ダメなママなんだと、さらに追いつめられる。
こういうときに虐待がおこるんだと思った。子どもを産んだ瞬間から、子どもを虐待しようと思っているお母さんはいない。困って、苦しんで、どうにもできなくなって、虐待をしてしまうのかもしれない。困ったとき、気軽に相談できる専門家って、そう簡単には見つからないものだ。
わたしだって、もうすこし長い期間、息子3歳のカンシャクが続いていたら、どうなっていたか分からない。虐待のニュースを見るたびに(次は自分かもしれない)と思った。
カンシャクに悩んだときは、発達相談の臨床心理士さんに相談を
ママは悪くない。カンシャクを起こす子どもだって、悪くない。お互いに苦しんでいる。悩んだときには、友達や親戚ではなく、子育ての専門家に助けを求めてください。きっと、いまの状況を変える方法を教えてくれるはずです。
お母さん、がんばってるよ。まわりには激しいカンシャクをおこす子どもがいないかもしれないけども、日本中をみわたすと、同じように悩んで困っているお母さんはたくさんいる。ひとりじゃないよ。
お母さんの育てかたが悪いんじゃない。誰も、あなたを責めません。だから、安心して、相談してください。
子どものカンシャク、大騒ぎ、泣き叫ぶなどによって、追いつめられたときには、子育て支援センターではなく、保健所などに常駐している臨床心理士さん(発達相談担当の職員さん)に連絡すると良いと思います。
保健師さんは知的な遅れのない発達障害の子どもを見つけることができないと、発達相談をしてくれた臨床心理士さんが教えてくれました。
(・ω・) 我が家の場合、3歳児健診(保健師さん)の発達相談では“問題なし”とされていました。
ママがどうにもできないと悩むときっていうのは、何か育てにくさの原因があるんだと思う。ひとりで悩んで、追いつめられたときには、市町村で発達相談を担当している人に、ためらわずに相談してほしい。
↓関連記事。心に余裕が出てきた初夏の話。0歳の頃からお世話になっている、地域担当の保健師さんに、息子3歳のカンシャクを相談。まだ、発達の遅れは指摘されていない時期。