【子育てが自己犠牲であってはいけない】発達凸凹の3歳息子と

ママ自身が自由に生きてこそ、発達凸凹のある3歳息子の自由さを穏やかに受け入れられるのだ、っておはなしです。

こんばんは、はたのんです。このブログは、不登校訪問専門員とひきこもり支援相談士の資格をもつ、アスペルガー症候群当事者はたのんママが、発達凸凹のある息子といっしょに成長する記録です。

青い空と青い羽

画像提供:写真AC acworksさん


 ボランティアが自己犠牲であってはいけない 


わたしは大学時代に、不登校ひきこもり支援に関わっていました。そのなかで、印象に残った言葉があります。

ボランティアが自己犠牲であってはいけない
NPO団体代表より

わたしはそれまで、ボランティアというのは、自分の時間を使って、人の役に立つことだと考えていました。でも、NPO団体の代表は、そうではないのだと言いました。


 子育てが自己犠牲であってはいけない 


ずいぶん昔のネットニュースに「子育ては自己犠牲の連続だ」との話題がありました。まだ独身で、子育てとは縁遠い日々でしたが、(子育ては自己犠牲の連続なんだ)との言葉はインパクトがありました。

(・ω・) 子育てが大変だと話すママドルのブログに「自業自得」「子育てが大変なのは当たり前。我慢できないなら、子どもを産むな」といった攻撃的な言葉が並んでいたのも印象的。

自分自身が出産し、子どもを育て始めると、「子育ては自己犠牲だ」のキーワードが、心のなかを走り回るようになりました。

その気持ちは、3歳息子に発達凸凹があると指摘されてから、さらに強くなりました。ママの時間すべてを使って、3歳息子のために行動しないといけない。外遊びに行って、新しい経験をして、おうち療育もがんばって。

ママは自分が好きなことやってる場合じゃない。

自分自身が、そう思っているだけなら、まあ良いのだけれども、だんだんと休日に自由を謳歌するパパにイライラするようになりました。

わたしも休憩したいのに。もっと寝たいのに。って。

イライラしながら迎えた、大晦日、そして、お正月。大喧嘩です。コロナじゃなかったら、3歳息子とママは実家に帰り、いまごろ別居していたことでしょう。

(・ω・) コロナのおかげで、我が家は無事に家族仲良く暮らしている


 衝動のなかを生きていこう 


縁あって、ともに暮らしているのだ。今後も仲良く暮らす方法を探そうと考えました。

真の希望は、絶望から生じる
三木清

絶対こうなんだと思っていることが、本当に絶対なのか、考えてみる。捨ててみる。って行動が、「幸福」につながるんだよって。昨年の夏、ブログに書いた「希望と絶望」の哲学、三木清さんの言葉を思い出しました。

考えた結果「子育てが自己犠牲であってはいけない」にたどりつきました。ボランティアと一緒。ママの自己犠牲で成り立つ家族なんて、おかしい。

(・ω・) ママも自由に生きるでー

そういうわけで、さいきんは「衝動のなかを生きていこう」をモットーに生きている。

たとえば、3歳息子と一緒に朝早く起きるのもやめた。「ママ、ごはんー」と騒いでいるとしても「まだ朝早いから、ひとりで遊んでー」と声をかけ、予定の起床時間まで二度寝する。アニメのビデオをつけてから、二度寝するパターンもある。

(・ω・) 3歳息子は、早くも手慣れた様子で、冷蔵庫から牛乳だして飲みながら、オモチャで遊んでいる。

たまに、ママの顔をのぞいて、目が開いていないか確認。布団のなかでダラダラしていると、布団をはぎとられる。降参。圧倒的に有利にみえる大人が戦いに負ける日もあるのだ。油断ならない。

3歳息子の発達を考えて児童館や公園に毎日行ってたのもやめたし、おうち療育だって、やる気でない日はやらないし、寝る前の絵本も3冊限定にしたし、常に一緒に遊ぶのもやめて積極的に家事するようになったし。

3歳息子も、ひとりの人間だ。しかし、ママだって、ひとりの人間である。3歳息子のためだけに生きているのではない。自由に生きる。お互い、適度な距離感で、仲良く生きていこう。

(・ω・) 不思議なことに、ママが自由に生きるようになってから、3歳息子は穏やかに生きている。

ママ自身が自由に生きているから、3歳息子の行動の自由さ、気持ちのズレに対して、穏やかに見守れるようになったのだと思う。ママが穏やかに過ごしていると、3歳息子の気持ちのズレは、短い時間で通常の状態に戻る。

ここ半年、療育に通い始めて、3歳息子の気持ちのズレは、ずいぶんゆるやかになった。息子自身の成長による変化もあるのだろうし、ママによる発達凸凹がある子どもの行動へ理解がすすんだ影響もあるに違いない。

(・ω・) できることを、がんばる。できることを淡々と繰り返して、できることを増やす1年にしたい。自分の力量以上のことはしない。

そういえば、療育の臨床心理士さんも、3歳息子について「できないことに挑戦するのではなくて、できることを何度も繰り返すのが大事。できた! っていう自信が、自分の意思で、より難しいことに挑戦する力になる」と言うてはった。

(・ω・) 3歳息子と、わたしは、おなじ目標をもつ「同志」である。お互い、がんばろう。

ところで、年末年始にかけて、バトルを繰り広げたパパとの関係ですが、ママも自由に生きると決めてからは、パパの自由さにイライラすることもなくなりました。縁あって一緒に暮らしているが、元他人である。それを忘れず、お互い、適度な距離感で、仲良く生きていこう。喧嘩もするが、感謝もしている。お互いに。きっと、そう。

パパとは、発達凸凹のある3歳息子を育てる同志である。テレビ見ながら、同じ瞬間に、同じ発言をするぐらい、気が合う。物事を判断する価値観や視点が似ている。似た者同士なので、同じ瞬間に機嫌が悪いのかもしれない。

ほな、また。よしなにー。

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