登場人物が次々と変わりながら、同じ文章を繰り返す。勘違いや思いやり、ギブアンドテイクに気づく物語。発達凸凹のある3歳息子が大好きな絵本「どうぞのいす」の紹介です。
こんばんは、はたのんです。このブログは、不登校訪問専門員とひきこもり支援相談士の資格をもつ、アスペルガー症候群当事者はたのんママが、発達凸凹のある息子といっしょに成長する記録です。
画像提供:写真AC Green Planetさん
絵本「どうぞのいす」あらすじ
うさぎさんが、わっせわっせと作った椅子。「どうぞのいす」と看板をつけたことで、あれれ? 勘違いした動物たちによる、不思議な物語が始まります。
「どうぞのいす」は、思いやり、ギブアンドテイクの要素を含んだ絵本です。読めば読むほど、子ども自身が(なるほど)となる、読み応えのある本。
「どうぞのいす」の特徴。同じ文章を繰り返す
「どうぞのいす」は、同じ文章、言葉が何度も繰り返されます。リズムの良い、言いやすい言葉。3歳息子も、ところどころ覚えて、一緒に読んでいる気分になる工夫がされている。
(・ω・) ノンタンみたいな感じ。同じ文章、言葉が何度も繰り返されるので、記憶に残りやすいです。
ノンタンと違うのは、繰り返される文章が長いことだと思う。ノンタンは短い単語が繰り返される。「どうぞのいす」は、少し長い文章が繰り返される。
登場人物が次々変わる。療育で読む絵本と展開が似ている
「どうぞのいす」は、同じ文章を繰り返す部分が多い本なのですが、登場人物が次々と変わります。登場人物によって言葉が変化しながら、同じ意味のある文章を繰り返す。ココが、おもしろい。
同じ状況を繰り返す、登場人物が次々変わる。絵本「どうぞのいす」の展開は、療育で臨床心理士さんが読んでくれる本に似ていると思います。
好きな絵本の変化によって、成長を感じている
動物たちの勘違い、思いやり、ギブアンドテイクの要素があるので、少し物語が難しいようにも感じる。
息子は3歳後半、さいきん、ようやく「どうぞのいす」のおもしろさに気づいた様子。3歳前半の時点では、あまり興味を示していなかった。
(・ω・) ちかごろ、登場人物の言動に「なんで?」と質問する機会が増えた。
いままでは、物語というのか、絵の細かい部分に興味を持っていた。歌が流れているような感覚で、絵本を聞いていたのではないかと思う。心が成長した。
何も変わっていないようにみえて、3歳息子のなかでは、新しい感情が積み上げられているんだなあ。好きな絵本の変化によって、成長を感じている。
ほな、また。よしなにー。