アスペルガー症候群(発達障害)による当事者研究。幼少期のわたしが、ぐるぐる回っていた理由を考える。
こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。
画像提供:写真AC beersistersさん
当事者研究とは
「当事者研究」とは、アスペルガー症候群(発達障害)などの特性をもつ人が、医師や心理ではない、当事者としての経験から、考えをまとめることです。
きょうのテーマは【幼少期のわたしが、ぐるぐるまわっていた理由】について。
幼少期のわたしが、ぐるぐるまわっていた理由
わたしは子どもの頃、幼稚園の年中頃から、庭でぐるぐる回る遊びを好んでいました。その行動は、小学校を卒業するぐらいまで続きました。
(・ω・) ぐるぐる回るというのは、自分がコマのように中心になって、両手を広げてぐるぐる回る遊びだよ。
自閉傾向のある子どもは、ぐるぐる回る遊びを好むことが多いそうです。
その理由について、アスペルガー症候群(発達障害)であるわたしが当事者研究として理由を考えたいと思います。
わたしの場合、ぐるぐる回る遊びを好んでいたのは「それしかできなかったから」です。
たとえば、気分転換がしたいとき、「体を動かすと、すっきりするよ」というアドバイスを受けることがあると思います。普通ならば、サッカーをするとか、野球をするとか、バレーとか、バスケットボールとか、そういう行動につながるでしょう。
それが、わたしの場合は「ぐるぐる回る」だったのです。
わたしは、うまくできる運動が、非常に少ないです。走るのは苦手、なわとびも苦手、一輪車はできない、鉄棒もできない、ボールは投げられないし、受け取れない、跳び箱もできない、と、まあ、ほとんど、できません。
そのなかで、唯一、自信をもってできる動きが「ぐるぐる回る」でした。ぐるぐる回るのを運動と呼ばれると違和感があるでしょう。でも、わたしにとっては、唯一、自分ができる運動でした。
おそらく、体の動かしかたが、よく分かっていなかったのです。
中学生になった頃から、ぐるぐる回る遊びをしなくなったのは、部活をはじめたからだと思います。ほかの方法で、体を動かすようになったから、ぐるぐる回る遊びをしなくても、気分転換ができるようになったのではないかと思います。
アスペルガー症候群(発達障害)のわたしが、幼少期にぐるぐる回る遊びを好んでいたのは「運動をすると気分転換ができて楽しいと気づいていたけれども、体の動かしかたが、よく分からなかったから」で完結。
過去の自分にアドバイスするとすれば、体育の時間にするハードな動きだけが運動じゃないんだよ、ってことかな。
たとえば、河原を歩くだけでも運動だし、ストレッチするのも運動だし、なわとびを持たずにジャンプをするのも運動だし、木の枝や葉っぱを並べて落ちないように歩くのも運動だし。
ほかの緩やかな動きでも、気分転換ができて楽しいよ。って、教えてあげたい。
ほな、また(・ω・) よしなにー。