息子二歳が図鑑を読み始めたきっかけや、図鑑の内容が日常の暮らしと繋がって知的好奇心を育てているよって、おはなしです。
従兄弟のお母さんから図鑑を貰う
我が家に、初めて本格的な図鑑がやってきたのは、息子が1歳6か月のころでした。従兄弟のお母さんが「使わなくなったから、どう?」と、たくさんの本を譲ってくれたのです。貰った本は絵本を中心に、虫の図鑑が数冊。
(・∀・) 本をくれた従兄弟というのが東京大学に進学した男の子。賢い子は図鑑を読むと聞いたことがあるけど、本当なんだなあと思った。
しばらくのあいだ、予想通り図鑑には見向きもしなかったのですが、いつのまにか図鑑ばかり読むようになり、寝る前にはいつも図鑑を一通り読む習慣が生まれました。ジーっと眺めているだけだったのが、だんだん「見た(ことがある)」と言うようになり、「飼いたい」と自らの願望まで伝えるように。
(・∀・) 息子二歳の知的好奇心は図鑑と共に成長しているといっても過言ではない
ベランダに飛んできた虫や散歩中に出会った虫、テレビで紹介された虫を調べるために活用し、息子二歳にとって図鑑が大事な一冊になっています。2019年の秋には、テントウムシのタマゴを見つけ、エサとなるアブラムシを探して公園を走りまわり、大きく飛び立つまで育てる貴重な経験を積み、息子二歳の知的好奇心はどんどん成長しています。
食べる楽しさは知的好奇心とつながる
息子が図鑑を好きだと気づいたパパは、二歳の誕生日に図鑑をプレゼントしました。その本は「小学館の図鑑NEO水の生物」カニやエビ、貝、タコ、イカ、ウミウシなど、水で暮らす生き物の図鑑です。水族館が好きだから、これにしたそうです。
わたしは、水族館というとイルカやペンギンなどの大型の生き物、熱帯魚を思い浮かべます。意外なチョイスに驚いたのですが、パパによると「熱帯魚は姿が似ているから分かりにくいと思って、カニやタコが載っている本にした」ってよ。
息子二歳は飛び上がって喜んで、それから毎晩、寝る前になると水の生き物図鑑を熱心に読みました。ダイオウグソクムシをはじめ、たくさんの生き物の名前を覚えたことで、以前よりも水族館を楽しむようになりました。「図鑑で見た!」と大喜び。
また、この本には、虫図鑑とは違った楽しみ方がありました。なんと水の生物を使った世界の料理ページがあるのです。食べるの大好きな二歳息子はクラムチャウダーを指さしながら「美味しそう、食べたいなあ」と。息子二歳の言葉に誘われ、一緒にクラムチャウダーを作りました。
(・∀・) クラムチャウダーを自宅で作るなんて、人生初。はたのんママの知的好奇心も育った。
図鑑と日常の料理がつながる暮らし
さいきん、図鑑に載っている水の生物を息子二歳に見せてあげるため、イカやタコ、貝など、いままで購入しなかった食材を積極的に取り入れるようになりました。
(・∀・) タコとかイカとか貝って、下準備が大変だよね。作業が大変なわりに、我が家ではメイン料理になりにくい食材だから、料理する余裕が無かったなあ。
でも、その「大変だ」って気持ちを越えるぐらい「息子二歳に見せてあげたい、触らせてあげたい」って想いが強くなってきました。以前に比べて、日常の出来事を詳しく覚えるようになって、どんどん成長するので、ママだって「学びたい、知りたい」って気持ちに答えたくなってきたのです。
冷蔵庫からタコやイカを取り出したときの嬉しそうな顔。両手を使って、イカやタコを観察しています。「きゅうばんがある」「ぬるぬるしてる」「てがくさくなった」「目がある、ぼくといっしょ」「骨みつけた、ぼくにもあるの?」など、普段の生活では出てこない言葉がどんどん増えてきました。
最後はグリル皿に乗せて、魚焼きグリルへ。「おいしそうなにおいがする、はやくたべたい」と、グリルのすきまを覗きます。自分でお皿を持ってきたり、お箸を並べたり、ママが教えていないことも、真似をして準備するようになりました。
子どもの学びたい、知りたいを応援する暮らしがしたい
大人が教えてあげなくても、子どもは自分の興味のあることを見つけて、どんどん「知りたい」を増やします。親にできるのは、「知りたい、学びたい」を応援すること。
子どもの疑問に対して、答えを知っているときもあるけども、知らないふりをして「一緒に答えを探すこと」も大事だと感じています。なにごとも自分で経験するまでは「本物」じゃない。すぐに解決した問題は、すぐに忘れてしまうので、時間をかけて一緒に体験することが大事なんだと思います。キッチンがぐっちゃぐちゃになってしまうが、やむを得ない。
プロフィールにもチラッと書いたのですが、わたしは高校時代に不登校ひきこもりになりました。わたしはテストで良い点数をとれたけれども、「知りたい、学びたい」って気持ちをもって勉強したわけじゃないから、偏差値の高い高校に入って、目標がなくなりました。
その経験をふまえて、息子二歳には、テストで良い点数を取るためではなく、「知りたい」を中心に考えた学びをしてほしいと願っています。なにかひとつ、好きでたまらないものがある大人になってほしいです。いろんなモノと出会ってほしい。知らなければ、好きになることもできないのだから。