欲望をコントロールすることで、心の自由を守ることができると考えたエピクテトス。「自分次第の欲望」と「まわり次第の欲望」に分けて、近くにある欲望を満たすことが、幸福につながるんだと考えた、っておはなしです。
こんばんは、はたのんです。このブログは、不登校訪問専門員とひきこもり支援相談士の資格をもつ、アスペルガー症候群当事者はたのんママが、発達凸凹のある息子といっしょに成長する記録です。
画像提供:写真AC akizouさん
エピクテトス
エピクテトスは、奴隷として自由がない時間のなかで学んだ、心の自由を守る考えかた、名言を残した哲学者です。
エピクテトスは、古代ギリシア、ストア派の哲学者。奴隷制度のある時代に、奴隷の子どもとして生まれたため、エピクテトス自身も奴隷として幼少期を過ごしました。やがて、奴隷制度から解放され、エピクテトスは「哲学者」として生きる道を選ぶのです。
自分次第の欲望、まわり次第の欲望
エピクテトスは、欲望をコントロールすると、心は自由になると考えていました。
遠くから欲望を投げかけるな
エピクテトス
欲望には「自分次第の欲望」と「まわり次第の欲望」がある。「自分次第の欲望」は近くの欲望、「まわり次第の欲望」は遠くの欲望。
自分次第の欲望は、自分の行動によって、少しずつでも変化が起こる。達成感を得られるもの。自分の意思でコントロールできるもの。
遠くにある欲望を求めるのではなく、近くにある欲望、自分次第で変えることができる欲望を満たすことが大事なんだと考えたのです。
身の丈に合わない欲望に悩むときには
とあるテレビ番組で「身の丈に合わない欲望に悩む」エピクテトスについての話題がありました。
身の丈に合わない、それが欲望。身の丈に合わないかどうかは、やってみないと分からない。という意見があり、(なるほど)と感じました。
身の丈に合わないと思えるような欲望であっても、そのなかから、自分次第で変化させられる小さな欲望を見つけて、まずやってみる。やってみたら、意外と成功することもある。小さな成功によって、意外と満足できることもある。
欲望をコントロールすると、心は自由になる。エピクテトスの哲学は、自分ができないことに目を向けるのではなく、できることのなかで、心を満たす方法を考えることが大事なのだと教えてくれます。
2021年1月、いまは新型コロナの影響で「できない」ことがたくさんで、不満をもってしまう日もあります。それを嘆くのではなく、「できる」ことのなかから、自分の小さな欲望を満たす方法を考える。その積み重ねが大事だと思いました。
(・ω・) 「自分次第の欲望」と「まわり次第の欲望」に分けて考える。っていうところが、良かった。
わたしは「脳が忙しい」と嘆いていたけれども、「欲望を分ける」を学んで実践してみた結果、おかげさまで、毎日好きなことを考える時間が生まれました。意外とできるもんだなあ。
まわり次第の欲望は、悩んだとて、どうにもならん。っていう、当たり前の事実に改めて気づいた。良い気づき。
ほな、また。よしなにー。