発達年齢に2歳の遅れがあると指摘された3歳息子。発達凸凹だけではなく、知的な遅れが伴っているのではないかとの心配を、療育の臨床心理士さんに相談した、っておはなしです。
こんばんは、はたのんです。このブログは、不登校訪問専門員とひきこもり支援相談士の資格をもつ、アスペルガー症候群当事者はたのんママが、発達凸凹のある息子といっしょに成長する記録です。
画像提供:写真AC akizouさん
発達年齢に2歳の遅れ。驚き
3歳息子は、夏の終わりに「新版K式発達検査」を受けました。
その結果を、ながらくのあいだ受け入れられず、ときおり考えていました。
というのも、3歳息子の発達年齢が、実際の年齢より2歳遅れていたのです。(2歳? え、2歳も遅れてるの? 本当は知的な遅れがあるけど、療育の臨床心理士さんが意図的に隠しているのかもしれない) と、心配になる時間が多くありました。
「新版K式発達検査」を担当してくれた臨床心理士さんは、発達は少し遅れているけれども、3歳ぐらいだと変動するので気にするほどではない。でも、発達凸凹があるのは気にかける必要があるという結果を教えてくれました。
「少し遅れている」の詳細を知りたかったのですが、さらなる心配の種が隠されているのではないかと不安になり、ながらく質問できないまま、数ヶ月が過ぎました。
(・ω・) 発達関連のスタッフさんは、お母さんが安心するように、すごく曖昧な言いかたするのよ。だから、隠れた意味があるんじゃないかと疑っていたのや。
それから数ヶ月のあいだに、3歳息子の発達凸凹に対して、気持ちが穏やかになったので、詳細を確認しようと思ってね。療育の臨床心理士さんに相談してきまいした。
発達年齢に2歳の遅れ。療育の臨床心理士さんによる意見
療育の臨床心理士さんに相談したこと。わたしたち夫婦は、3歳息子の発達が2歳も遅れていると聞いて、驚いている。本当は知的な遅れがあるけれども、家族のショックを軽減するために、一時的に隠しているのではないかと疑っている。3歳息子は、我々が考えているよりも、会話の内容を理解できていないのか。理解できていないから、カンシャクを起こすのか。など。
あれやこれやと相談したところ、臨床心理士さんが、ひとつひとつ丁寧に答えてくれました。
3歳息子の発達は「新版K式発達検査」の数値は、実際の年齢よりも2歳遅れている部分がある。けれども、全体的に遅れているのではなく、低いところ、高いところがある。知的な遅れがある場合、全体の発達が低くなる。だから、知的な遅れはないと思われる。
ただし、定型的に発達している子どもの場合には、すべての分野で実際の年齢を下回るのがほとんどないことをふまえると、自然な学びでは習得できない部分については、療育を通じて、学びを補う必要がある子どもであると考えている。
実際に療育を通じて、会話をしている状況を見るところ、「新版K式発達検査」で示されたような、2歳の遅れは感じない。検査の日は、はじめて療育施設に来た日で、新しく出会う人との検査で、そういった環境への戸惑いによって、本来の実力が発揮できなかった可能性が高いと考えている。
あわせて、「新版K式発達検査」では、子どもが習得する学びを分野ごとに順番に検査するので、2歳の内容ができないとなると、それ以降の検査が受けられないことになる。3歳息子は「色の理解」「数字の理解」など、概念の理解ができていなかったので、その分野の検査が途中でストップした影響を受け、平均が大きく下がってしまったと考えている。
一方で、「了解分野」の質問は、年齢以上の内容に正解している。「了解分野」はコミュニケーションや想像力を要するもので、発達障害の子どもの多くが苦手な問題。この問題が得意だという結果から考えると、お母さんやお父さんと会話する内容を理解していないことはない。会話の内容を理解したうえで、自分の意思を優先して行動する特性がある。
(・ω・) ほう、納得した
今後、カンシャク起こす場面があれば、どのような状況であったか、どのような会話をしていたか、メモしておくと、原因や理由を一緒に考えてくれるとな。
これが発達凸凹だと受け入れるまで時間がかかった
療育の臨床心理士さんと相談するなかで気づいたのは「これが発達凸凹なんだ」ってこと。
定型的に発達している子どもの場合、1234567と積み上げられる部分が、発達凸凹の場合には、1253746と、いろんな順番に積み上げてしまっているから、周囲が混乱するんだなあと感じました。
(・ω・) こっちができるのに、こっちができない。なぜ? ってなる。
毎日ともに暮らす家族ですら、戸惑うのだから、幼稚園など集団行動の場で、まわりの人が混乱するのは当然だなあ。ひとりひとりの行動をよく見る、細かいサポートは、多くの子どもを一度に見ている幼稚園の担任の先生には難しいのだと想像できます。
幼稚園の加配の先生は、3歳息子の様子を見て、「できそうにみえるけど、できない」部分をサポートしてくれるそうです。悩んだけれども、加配の先生をつけてくれる幼稚園を選んで良かったです。
幼稚園の園庭開放に行ってなかったら、「加配」という制度も知らないままでした。園庭開放で新入生担当の先生に相談していなかったら、何も知らないままだったんだろうな。
わたしは、人に恵まれているのだと思う。特定の仲が良い人はいないけれども、そのときどきで必要な情報を与えてくれる人とのつながりを、どこからともなく見つけてくる才能がある気がする。
(・ω・) 運が良い。きっと、そう。
ほな、また。よしなにー。
追記:その後の様子