【わたしは支援級を望んでいるのかもしれない】発達凸凹5歳年長

個別療育を担当する臨床心理士さんと就学相談に向けた面談をするなかで、わたしは支援級を望んでいると気づいた、就学の問題は知能面だけではなかった、っておはなしです。

こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。

画像提供:写真AC チリーズさん


 わたしは支援級を望んでいるのかもしれない 


5歳息子の個別療育がありました。年長になった最初ということもあり、就学相談など、1年の大まかな流れを確認。

(・ω・) 担当の臨床心理士さんは、今年で3年目。親しみ。

面談のなかで、とても印象に残った言葉がありました。その言葉は「お母さんは、支援学級を望んでいるの?」と。

昨年度の面談では通級を希望と記憶しているけれども、気持ちに変化があったのか、と質問されました。

その言葉を聞いて、ハッとしました。わたしは5歳年長の息子が支援級へ進学することを望み始めているのかもしれないと気づいて。

わたしは昨年度の集団療育にて、現実を経験して、いろいろ思うところがあったという話をしました。幼稚園の行事も自信をもって「参加できた」とはいえないものでした。もう少しできると思っていたので、悲しかった。加配の先生をお願いして通っている幼稚園でも、このありさま。

通級になると、通常の教室で授業を受けることになる。先生のサポートなしに、うまく馴染む姿が想像できない。

わたしたち夫婦は、通級を希望しているけれども、現実的に難しいのかもしれないと感じるようになった。昨年度よりも支援級への気持ちは強くなった。と、伝えました。

すると、こんな返事が。「お母さんからすると、まわりと比べて、できないところに気づいてしまうと思うけれども、昨年や一昨年に比べて、できることは確実に増えていますよ」

あわせて、制度の説明も。わたしが暮らす市町村の支援学級には情緒クラスがないため、もしも、本当に支援学級を望むのであれば、就学相談が始まる夏より早い段階で情緒級の設置を求める相談を始める必要があるよ、って話も教えてくれました。

想像以上の情報を与えられるので、脳がだんだん混乱しつつも、(そうか、やっぱり先生も5歳年長の息子に通常学級(通級)への就学は難しいと感じていたのだな)と考えていたところ、

「でも、もったいないよ。はじめから支援級に行くのはもったいない! いったん通級を利用しながら通常学級へ進むのが良いと思います。2年のあいだの成長、特に幼稚園と集団療育に参加した昨年の成長をみていると、支援級を希望するのはもったいないです」と。

先生の言葉に「うーん」と葛藤しながら、個別療育が終わりました。

帰り道、去年の今頃の出来事を思い出していました。昨年度の始めは、集団療育の先生から、幼稚園への登園拒否があることから、「支援級の検討もしたほうが良いかも」のアドバイスを受けました。

昨年度は発達検査(新版K式発達検査)の数値も標準より低く、やっぱりそうか、知的な遅れがあるのかと落ち込みました。その後、夏に受けた知能検査(田中ビネー)で前年度よりIQが30伸びた結果、知能面での心配をする必要はなくなりました。

昨年のわたしは、知能指数さえ高くなれば、こんな悩み(就学をどうするか)がなくなるのだと考えていました。

ところが現実はそうではなく。状況が変わっても、同じように悩んでいるのです。こんな未来、想像できた?

去年の集団療育には、特定の分野で年齢以上の能力を発揮する天才キッズが複数おりました。おそらく知能が非常に高かった。

(この子たちは、発達に偏りがあっても、天才として羽ばたいていくのだな)(就学先に悩むことも無いのだろうな)なんて、憧れの眼差しを向けていた あの子たちのお母さんも、いまごろ就学先を悩んでいるのかもしれない。

そんなことを想像したら、わたしはひとりじゃないな、と気持ちが楽になった。集団療育のお母さんたちと直接関わることはもう無いけれども、味方がいると思える。わたしも、みんなの味方でいたいと思っている。

夏に始まる就学相談まで、あと3ヶ月。白黒はっきりしない時間が、あと3ヶ月もある。不安で吐きそう。早く決めてくれや。

通常学級では過ごせないかもしれないと言いながら、本当に支援級の判定が出たら、落ち込むことでしょう。いま通っている公立幼稚園のお友達とは別の小学校になってしまうし。

もしも、そうなったら、思いきって引っ越すか。引っ越すしかないよなぁ。もしそうなったら、新しい場所では、発達が遅れていることも、堂々とカミングアウトしたい。幼稚園に入る前から療育に通ってるけど、みんなと同じ、普通のことができなくて、ずっと悩んできたって、まわりに話せるようになりたい。

いや、無理だな。そもそも、わたしは積極的に人と話す性格ではないので、まわりにカミングアウトしたところで、ずっと悩んでたとか深刻な話題をするママ友はできないと思う。いかん、脳内創作物語だったわ。

(・ω・) もし、引っ越すことになっても、現状維持でのらりくらり生きていこう。

まあ、なんとかなるよ。5歳年長の息子も成長するだろうし、いま悩んでいる集団のなかでの問題というのは、そのうちなくなると思う。違う問題は出てくるだろうけど!

たぶんだけども、子どもの発達に問題がないお母さんも、なにかしら悩んでいると思う。わたしは分かりやすい問題で悩んでいるが、もわんとした悩み、一昔前の発達障害的な立ち位置にある問題で悩んでいる人もいるだろう。そういう最先端にある新鮮な悩みに比べると、わたしの悩みはある程度すでに回答のレパートリーがでている悩みなので、恵まれているような気がする。

(・ω・) 実は、運が良いかもしれん

ほな、また。よしなにー。

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