できるかどうか、ではなく、やろうとするか(勉強する意欲があるか)という質問が興味深い、っておはなしです。
こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。
画像提供:写真AC 白つばきさん
就学相談4回目、先生による行動観察
就学相談4回目は、行動観察がありました。10人のチームで、一緒に行動観察を受けます。
普段から利用している療育施設の体育館だったので、息子にとっては通い慣れた場所。リラックスした状態で、行動観察を受けることができました。
(・ω・) これまでの就学相談に比べ、わたし自身もリラックスして参加できた。
一緒に参加する親子を見て、就学に困っている子が、息子以外にもたくさんいるんだと気づき、励まされた気分になりました。
行動観察、集団行動。ミニゲーム。
さて、指定された場所で待っていると、息子の担当の先生(小学校の教師)がきて、一緒に行動を始めます。
(・ω・) 隣に2人、メモ用紙をもって同行している人がいた。
子ども1人に対して3人の体勢で観察するようです。想像以上にじっくり観察された。
はじめはみんなでミニゲーム。幼稚園でおこなわれる鬼ごっこのルールを少し変えた遊び。新しいルールを理解しているか、どれぐらいコミュニケーションがとれるのかなどを確認している様子。
(・ω・) 特性がある子たちなので、シッチャカメッチャカなってた。
走りまわる子もいるし、お母さんから離れられない子もいるし、叫ぶ子もいるし。去年の集団療育を思い出して、懐かしい気持ちになりました。
発達の遅れを指摘されたとき、幼稚園がなかなか決まらなかったとき、登園拒否で苦しんだとき、集団療育で他のお母さんに励まされたとき、ここにくるまでに過ぎた、たくさんの時間を思い出しました。
きっと、みんな、同じだ。
そのあとは、先生と子どもたち、みんなでつながり電車になって違う部屋へ向かいました。ここから先、保護者は待機。
行動観察、身辺自立と学習。子どもだけで参加。
発達凸凹5歳年長の息子によると、制服や白い服(たぶん体操服)に着替えたり、上靴や靴下を脱いだり履いたり、名前を呼ばれて手をあげたり、絵を描いたりしたそうです。
事前に提出した行動観察の準備シートに記載されていた内容の確認かなと思います。
ひとりでボタンをつけられるか、服の着脱ができるか、ひとりでトイレに行けるかなど、身辺自立にまつわる質問や、自分の名前を読めるか、ひらがなを読もうとするかなど学習にまつわる質問がありました。
これらの質問のなかで興味深いと感じる点がありました。それは、できるかどうか、ではなく、「やろうとするか(勉強する意欲があるか)」を問うものが多かったことです。
ひらがなが読める。ではなく、ひらがなを読もうとするか。
数字が読める。ではなく、数字を読もうとするか。
個別療育の臨床心理士さんが教えてくれたのですが、行動観察の学習編では「学習レディネス」が形成されているかどうかの確認をしているそうです。
学習レディネスというのは、小学校で始まる勉強に向けた心の準備ができているかどうか。
たとえば、名前を書く、ひらがなや数字を読む、というのは、教えているか教えていないかの影響が大きい。もしできなくても、やろうとする気持ちがある場合は、学習レディネスが形成されていると判断するそうです。
行動観察、終わり。
1時間後、最初と同じく、みんなで電車の真似をしながら体育館まで帰ってきました。
息子は「たのしかったー」と言いながら、良い顔で戻ってきました。カンシャクは起きていない様子。無事に終わって良かった。
いつもは最後に担当者の判定を聞く時間がありましたが、今回は特に何もなく解散。2週間後に、最終判定を聞くための面談があります。
(・ω・) 市町村によって就学相談の流れが異なるので、詳しい情報は自治体の窓口に相談してみてね。
ほな、また。よしなにー。