【セミの抜け殻は都会で探せ】田舎のセミはかくれんぼのプロ


 セミを求めて田舎へ出かける人に大声で言いたいこと


田舎にいるセミは、かくれんぼのプロです。セミ(抜け殻)をとりたいなら、都会へ向かうべし。

木にくっつくセミ
セミ

画像提供:キキララさんによる写真ACからの写真


 都会で暮らし始めて驚いたセミの抜け殻遭遇率


わたしは山しかない田舎で育ちました。大学へ進学し、都会で初めての夏を過ごしたときに、驚いた出来事があります。それは、セミの抜け殻遭遇率の高さ。夏になると、いろんな場所にセミの抜け殻がありました。セミを目にする日も多いです。手の届きそうなところ、虫取り網の届きそうなところにたくさんいる。山しかない田舎で育ったわたしですが、セミの抜け殻なんて、ほぼ見たことがないです。

カブトムシとか、クワガタ、ゲンジは、ぼちぼちいました。夜に明るい部屋の網戸にくっつく日もあるし、樹液が出る木に早朝向かうと、高確率で遭遇する。でも、セミはどこにいるのか分かりません。鳴き声がするので、どこかにいるとは思いますが、目にする機会はめったにありませんでした。希少な昆虫って認識。

テレビではセミを捕獲する番組があったり、芸能人がセミの抜け殻を集めていると話していたり。不思議で仕方がありません。セミなんて、どうやってとるのだろうか。飛び回るセミを見つけた瞬間に長い網で捕獲しているのか、木登りしてセミを捕獲しているのか…… (運動神経がすごいんだな)という印象でした。

都会で暮らし始めて、やっと謎が解けました。都会では身近にセミがたくさんいるのです。カブトムシやクワガタよりも、圧倒的に多く遭遇するじゃないの。こんなにたくさんセミがいるんだったら、運動神経を気にせず、セミへの関心のみによって、セミ捕獲が楽しめると気づきました。


 都会でセミの抜け殻がたくさんある理由を考える


なぜ都会にはセミがたくさんいるのだろうか。考えていると、わたしなりの結論にたどり着きました。低い木が多いから、至近距離で目にする機会が多い。よって多く感じる。と、推測。セミが好んで暮らす木も少ないから、密集するに違いない。セミの好む土がある場所も少ないから、幼虫は同じ場所に集まって暮らしていて、セミの抜け殻が集中するんじゃなかろうか。

田舎では、セミが好む木がたくさんあるので、一ヶ所に集まる必要がない。わざわざ人間や昆虫に襲われるリスクをおかさず、高い木の上にとまって、優雅にミンミン鳴いているに違いない。田舎で暮らす幼虫のセミは、夜の暗いあいだにわせわせと高い木の上に歩いていって、ゆっくり飛び立つ準備をしているのかも。だから、田舎で育ったわたしが、セミの抜け殻に遭遇する機会が少なかったのかも。どうやら田舎のセミはかくれんぼのプロです。


 セミを捕獲したいママとパパへ


セミを捕獲したいママとパパは都会へ向かってください。わたしの観察によると、表面がつるつるで、枝が細め、葉っぱが小さくモリモリ茂っている低めの木に、セミが多いです。密集している傾向がある。セミの抜け殻は土に注目。落ち葉が多い栄養豊富な土がある付近にたくさんある。木に限らず、フェンスとかゴミ捨て用の網とか、コンクリート塀や雑草の葉っぱにのっていることもありました。探してみてね。

葉っぱの裏にくっついたセミの抜け殻
こんなところにもセミの抜け殻

画像提供:acworksさんによる写真ACからの写真

(・∀・) はたのんママは昆虫大好きなちびっこを応援します。いっぱい見つけてね。

ちなみに息子二歳は、お散歩のたびに、セミの抜け殻を見つけて、大事そうに運んでいます。生きているセミを見つける機会も多いです。急に動くので怖いみたい。わたしもセミを身近で見る機会が少なかったので、近くにいると怖いです。カブトムシにはない激しい動き。手で掴めるようになる自信が無いです。息子二歳もママも、セミの抜け殻で満足。セミの抜け殻も、手にとってじっくり見ると、なかなか緻密です。足のかたちも、くっきり。中身が見事になくなっているのも、おもしろいです。幼虫のセミは、ぎゅうぎゅう詰めになって過ごしているんだなあ。

息子二歳も、もう少し大きくなったら、虫取り網と虫かごをもって、セミとりを楽しむかもしれません。生き物を飼うのは難しいです。しばらく観察したら、自然に戻すのが大事だと、小さいころから教えたいです。息子二歳お気に入りの図鑑によると、セミは木に卵を産んで、生まれた幼虫が自力で土のなかへ向かうそうです。セミは赤ちゃん時代から、武士のように過酷な環境を耐え忍ぶ。そういう背景を知ると、虫にも大事な命があるんだと改めて気づかされます。

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