【カタツムリを捕獲せよ】紫陽花よりもコンクリート塀が大人気


 紫陽花を捜索するが、カタツムリが見つからない


6月に帰省したとき、息子二歳と共に実家付近(田舎)の昆虫探しに熱中しました。都会で暮らしていると、昆虫に出会う機会が少ないので、庭を探索するだけで、息子二歳は大興奮です。雨降りが続く初夏の6月後半に見つかった昆虫は、カタツムリ、カエル、かまきり、ヘビ、ホタル、ダンゴムシ、アリなど。そのなかで、特にたくさん見つかった「カタツムリ」についてのおはなしです。

青い紫陽花の葉っぱの上を歩くカタツムリ
わたしがイメージするカタツムリ

画像提供:akizouさんによる写真ACからの写真

カタツムリといえば、紫陽花のうえを歩いているイメージ。ということで、まずは紫陽花付近を捜索。息子二歳は「なかなかねえ(なかなか見つからないねえ)」と紫陽花の葉っぱをツンツン。田舎といえども、カタツムリに遭遇するのは難しいのだなと、家のなかへ戻ろうとしたときに、コンクリート塀に歩くカタツムリを発見。

コンクリート塀を歩くカタツムリ
コンクリート塀を歩くカタツムリ

画像提供:植木鉢@Plantpotさんによる写真ACからの写真

(・∀・) コンクリート塀を歩くカタツムリなんて珍しいぞ

と話しながら、いそいそと捕獲。カタツムリの好物であろう紫陽花の葉っぱと共に虫かごのなかへ。あたりを見回すと、ほかにもカタツムリが。カタツムリファミリーがいるみたいだねと盛り上がり、10分で5匹のカタツムリを捕獲しました。息子二歳と、家のなかに虫かごを持ち込んで眺めました。カタツムリが食事する姿を見るために待っていたのですが、なかなか食べてくれません。

「緊張して、ごはんが食べられないのかもしれないね」と相談し、半日ほど観察してから庭に逃がしました。虫かごのふたを開けて、遠くから見ていると、のそのそとカタツムリたちは自由な世界へ旅立ちました。カタツムリの脱出スピードが意外と速かった。我々が見ていないところでは高速のそのそするようです。

|ω・) 物陰から、ひっそり観察してみて。


 カタツムリの色が白くなったような


翌朝も虫かごをもって、庭へとびだしました。再び紫陽花を観察。やっぱりいない。続いてコンクリート塀へ向かうと、きょうもカタツムリが。近くにはカマキリも。我が家のコンクリート塀は昆虫たちに大人気らしい。息子二歳も昆虫が集まるコンクリート塀がお気に入りの場所になりました。虫かごと虫取り網をもって、うろうろ。楽しそう。

ところで、息子二歳と一緒にカタツムリを探していたママには、気になったことがありました。わたしが知っているカタツムリと色が違う。子どものころによく見たカタツムリは黒っぽい色をしていたと思うのですが、息子二歳と見つけたカタツムリは白いのです。わたしの記憶が間違っているのだろうかと、もやもやしていましたが、理由が分かりました。

自宅に帰ってから調べもの。息子二歳お気に入りの図鑑によると、カタツムリはカルシウムが不足すると白っぽくなるそうです。その足りないカルシウムを補うために、コンクリートを食べて栄養を摂取しているそうな。実家付近で見つけたカタツムリたちは、カルシウムを摂取するためにコンクリート塀を歩いていたのです。なるほど、理由があったんだなあ。

ほかにも発見。カタツムリは紫陽花の葉っぱを食べないんだって。雨も嫌いだって。じめじめした場所は好きだけど水は嫌い。雨が降っているあいだ隠れたい。梅雨の時期は、ちょうど紫陽花がたくさんあるから、葉っぱのあいだに隠れる。それが「紫陽花はカタツムリが好き」ってイメージにつながっているのかも。

いままで知らなかったです。息子二歳が図鑑に興味をもつまで、わたしは図鑑を熱心に読んでことがなかったので、いろいろと発見があって勉強になります。知らないことを知るのは楽しいものです。

わたしの実家は山の中にあります。自然しかない。そんな自然あふれる環境に暮らすカタツムリがカルシウム不足になるのですから、カタツムリの食卓も欧米化しているのかもしれません。カタツムリを見つけるときには、自然あふれる公園のまわりだけじゃなくて、コンクリート塀があるところもチェックしてみてくださいね。

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