【発達障害は農耕民族。定型発達は狩猟民族】アスペルガー当事者研究

アスペルガー症候群(発達障害)当事者が、農耕民族として、自分を卑下せず、堂々と生きたいと考えた、っておはなしです。

こんばんは、はたのんです。このブログは、不登校訪問専門員とひきこもり支援相談士の資格をもつ、アスペルガー症候群当事者はたのんママが、発達凸凹のある息子といっしょに成長する記録です。

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画像提供:写真AC Hiro1960さん


 当事者研究とは 


「当事者研究」とは、アスペルガー症候群(発達障害)などの特性をもつ人が、医師や心理ではない、当事者としての経験から、考えをまとめることです。

きょうのテーマは、【発達障害は農耕民族。定型発達は狩猟民族】


 【発達障害は農耕民族。定型発達は狩猟民族】アスペルガー当事者研究  


「発達障害」に対して、もっているイメージは、人によって、大きく異なる。大変な病気だととらえる人もいれば、ああそうなんだと楽観的にとらえる人も。

楽観的というと、何も考えていない印象を受ける。しかし、発達障害という病気に対して、よく知っている人ほど、楽観的に考える傾向があることに注目すると、見かたが変わってくる。発達障害について、よく知らない人ほど、深刻な病気であると思いがちなのだ。

メディアで発達障害の話題が扱われるときには、より深刻な人、より困り度の高い人をとりあげる傾向がある。その影響で、発達障害イコール日常生活がひとりで送れない、働くことができない、暴力をふるう、ひきこもりになるなど、困った人たちなのだと報道する。

いやいや、そうではない。偏りすぎている。発達障害をもつ大人の多くは、一般の人と同じく、悩みながらも、楽しく暮らしている。仕事をしている人も、結婚している人も、子どもを育てている人も、もちろん、たくさんいる。

さて、いま「発達障害」が病気とされているのは、社会が「狩猟民族」中心で成り立っているからだと聞いて、(なるほど)と感じた話がある。

アスペルガー症候群(発達障害)の特性として考えられている、人とのコミュニケーションが苦手、規則的な行動を好む、ひとつのものに強い興味をもつ、自分のペースでコツコツ作業するのが好きなどは「農耕民族」に向いている。

一方、定型発達と呼ばれる人々は、コミュニケーションが得意で、毎日新しいことを体験したいなど、「狩猟民族」に向いている。

だから、社会のなかで、狩猟民族と農耕民族が同じ規模になったら、発達障害は病気ではない、生まれ持った特性が違うだけだととらえられる日がくるかもしれない。

いや、もしかすると、実際は、すでに同じ規模の人間がいるのかも知れない。

言葉の遅れがあったり、不登校ひきこもりになったり、そういう困った状況にある人のみを調べているので、発達障害は困った特性だと考えられているけれども、もしも、もしも、全員を調べることができたら、狩猟民族と農耕民族は、すでに同じ規模の人間がいるのかも知れない。

発達障害の特性をもち、活躍している人も多く存在する。発達障害がもつ特性のひとつである「視野の狭さ」は、まわりの声に耳を傾けず、自分が興味をもつものを、とことん考えて、よりよいものを作る「奇跡の能力」であるともいえる。

わたしは、狩猟民族になることを望んではいない。農耕民族として、自分が興味をもつものについて、とことん考え、楽しく暮らすつもり。発達凸凹のある3歳息子には、自分の特性を卑下せず、堂々と生きる大人になってほしいと願う。

ほな、また(・ω・) よしなにー。

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