【日本人のアイデンティティ】分離教育、自分たちは特別という意識

国連より障害児を分離した特別支援教育の中止を要請したことが話題になったのをきっかけに思い出したことについてのおはなしです。

こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。


 【日本人のアイデンティティ】分離教育、自分たちは特別 


わたしが「アイデンティティ」という単語に出会ったのは、中学3年生である。受験勉強に利用した問題集の英語長文での出会いであった。

文章を読んだところ「自分と他者の違い」を意味するのかなと感じたのを覚えている。

「日本人のアイデンティティ」と題された英語の文章は、他の長文とは質が異なるものだった。あとから振り返ると「哲学」に通じる内容であったように思う。

もう10年以上前になるので、正確に覚えているわけではないが、このような内容であった。

物語は海外から日本に来て10年たつ女性による主張である。

わたしは日本にきて、もう10年がたつが、未だに「日本語がお上手ですね」と言われるのだ。当たり前じゃない、わたしはもう10年ものあいだ日本に住んでいるのよ。10歳の子どもに「日本語がお上手ね」なんて言わないでしょう? 日本人ではないわたしが日本語を上手に話すのはおかしいこと?

日本人は、自分たちは特別なのだという感覚をもっている人が多い。

日本人がもつアイデンティティは、島国根性につながっている。わたしのように外の世界からきたものを、いつまでたっても仲間とは認めない。外から来た人を排除しよう、自分たちとは違うのだと区別し続けている。

「自分たちは特別」という感覚は、日本人同士でも発揮される。どこで生まれた? 血液型は? 兄弟は? いろいろな場面で、日本人は自分と他者を比べて優位性を見つけたがる。

人それぞれに違う感覚を持っていることを認めない。異なるものを分離しようとする。みんな違って当たり前なのに、どうして?

という物語だった。

当時中学3年生のわたしは、この文章を吸い込まれるように読んだ。他の英語長文は自然や動物の生態、物語の切り抜きなど平和な話題のなか、圧倒的な主張がこめられた文章に強い興味をもった。

社会の授業で習った江戸時代の身分制度にも通じるものだと思った。

2022年から2023年にかけて、国連より障害児を分離した特別支援教育の中止を要請したことが話題になった。

あの英文を読んだときの気持ちを思い出した。

ほな、また(・ω・) よしなにー。

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