発達凸凹のある息子3歳と、従兄弟ちゃん2歳の会話能力の差に落ち込んだ。2人目は諦めると決めたけど悲しい、っておはなしです。
画像提供:写真AC 七彩さん
従兄弟との差に落ち込む
息子3歳には、1歳年下の従兄弟がいます。コロナの影響で1年近く会っていないけど、久しぶりに電話することになりました。
従兄弟ちゃんが「こんにちは」「なにしてるの?」と喋りかけてくれますが、息子3歳は「わからないよー」しか言いませんでした。
息子3歳より1歳年下の従兄弟。言葉の種類は少ないけども、スムーズに話していました。息子3歳、言葉の数は多いけれども、どうやら、会話がスムーズではありません。
以前だったら、個人差にしか思っていなかったけれども、いまは、いろんなことが発達の遅れ(発達凸凹)の影響なのかなと気になる。落ち込む。
息子3歳、言葉はたくさん知っています。意味も理解しているようにみえる。でも、その言葉を使ってコミュニケーションがとれません。言葉は、人と共有してこそ意味があるもの。意味を知っているだけではダメなんだと思うのです。落ち込む。
息子3歳の口癖「わからない」「できない」
息子3歳は知らない人から話しかけられたときに「わからない」「できない」と返す場面が多くありました。
ママやパパ、発達相談の先生など、頻繁に会う人とは上手に話しています。だから(緊張しているんだなあ)って思っていたのです。
でも、どうやら、これは緊張だけじゃないみたいで……。
療育の先生から指摘されて(3歳の“あるある”じゃないんだ。発達凸凹のあるあるなんだ)って、ようやく気づきました。
それから、まわりの子どもの話しかたに注目すると、なにか違います。言葉の数は少ないけれども、会話がスムーズです。息子3歳は言葉の数が多いけれども、会話ができないのです。言われたこと、聞かれたことの意味を理解している様子はあるけれども、それに対する自分の答えが口に出せません。
もうすぐ幼稚園。準備のために、同年代の子どもたちと会う機会が増えました。いままで、息子3歳しか見ていなかったので、普通だと思っていたことに、違和感をいだくようになりました。
いや、もともと違和感があったけれども、見て見ぬふりをしていたかもしれない。思い返すと、いくつか、ひっかかっている場面はある。1歳のときには、まわりと差があった。深く考えていなかった。
息子3歳が幼稚園に入ったら2人目を産みたいと思っていたが
我々は核家族。まわりに頼れる親戚はいません。だから、わたしが理想とした2歳差での子育ては難しいと判断。息子3歳が幼稚園に入ったら、2人目を産もうと相談していました。でも、息子3歳の発達凸凹に気づいてから、揺れています。
まわりはベビーラッシュ。従兄弟ちゃんにも下の子が生まれ、近所のお友達にも下の子が生まれ、気づけば、ひとりっこは我が家だけになりました。
夫は「下の子が生まれたら、息子3歳の成長につながるかも」と言います。
一方、わたしは、いろいろ考えて、子どもを2人育てるのは難しいと感じるようになりました。療育や幼稚園の加配や、普通の子育てでは関わらないものが出てきて、気軽に相談できる人もいません。子どもが2人になったら、もっと混乱しそう。わたしは不器用なので、息子3歳のために何かしてあげようと思う気持ちも、時間も減ってしまう気がする。後悔すると思う。
思い描いていた未来が、ひとつずつ消えていく。
公園で見かける兄弟が羨ましいです。きっと息子3歳が元気に育てば育つほど、(あのとき、もうひとり産みたかった)って思い続けるのかもしれない。
息子3歳の発達凸凹を知らない従兄弟ちゃんママに言われました。「子どもたちがなかよく遊ぶの、良いよ。2人目、産んだら良いじゃん。幼稚園に入ったら、手がかからなくなるよ」って。相手は何も悪くないのに、落ち込んで泣いていました。
息子3歳の発達凸凹が分かってから、しばらくはいつも通り楽しく暮らしていたのに、さいきんは悲しい気持ちになる日が多いです。息子3歳が寝て、ひとりになると、泣いている日が多いです。
息子3歳の成長を不安に感じているわけでもなさそう。どうして、自分が、こんな悲しい気持ちになっているのか分からないけど、気づくと不安でいっぱいです。何に困っているのか分からない。心のなかが、もわもわしている。
悲しい。どうやら、わたしは悲しんでいる。
かと思えば、陽気に考えて、なんとかなるさーの時間もあります。落ち込む。陽気。落ち込む。陽気。を繰り返しています。たいへんや。