いつか海外で暮らしたいと考えていたが、コロナや戦争をきっかけに考えに変化があった、っておはなしです。
こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。
画像提供:写真AC makoto.hさん
【アスペルガーには海外が良いらしい】感染症、戦争、国籍
「アスペルガーの人は海外のほうが暮らしやすいらしいよ」
昔々、実際に言われた言葉だ。それからは、人生の節目になると(いつか海外で暮らしたい)と願ったものだ。現実と空想のはざまで、手の届きそうな夢だったと思う。
しかし、その手が届きそうな夢が、一気にわたしから遠ざかる出来事が起こった。
世界をパニックにさせる「コロナ感染症」の出現である。
わたしはコロナ感染症を通じて、日本国籍をもつ自分が、日本で暮らすことの重要性に気づいた。
多くの国で「自国民」(国籍を有している者)を優先して支援する、という当たり前の事実に気づいたからだ。その国に住んでいるだけでは足りないのだ。
日本に住んでいると、この場所に住むすべての人が等しく支援されるのが当然に感じてしまうけれども、そういう国ばかりではないようだ。
コロナ流行の初期、日本政府が武漢に暮らす日本人を救出しに向かった。今回は「感染症」であったから、帰国することができた。
これが、もし「戦争」だったら?
もしも、日本が他の国と突然 戦争を始めることになったとき、その国でわたしが暮らしていたとして、安全に帰国することはできるだろうか? 不可能だろう。
2022年、ロシアとウクライナが戦争を始めた。遠い国の出来事だと思っていた。でも、本当はそうではなくて、遠く離れたわたしにも繋がっていた。
石油や天然ガスそのものだけではなく、これを原料とするものも、食品の飼育や栽培にも多くのエネルギーが使われている、社会の教科書で習ったようなつながりが、本当に存在するのだという現実にも気づいた。(物価の高騰は戦争だけが原因では無いのかもしれないが)
日本は血統主義があり、日本にルーツの無い人が日本国籍を取得するのは難しい。(ちなみに、アメリカなどは出生地主義があり、その国の土地で生まれた者に国籍を与えてくれる。)
なんだかんだいっても、わたしは日本国籍をもっているのだから、やっぱり日本で暮らすのが幸せなのかなあ、と思った。
せまい日本というけれども、わたしが行ったことのない都道府県はまだまだあるのだから、「アスペルガーが暮らしやすい街」も、どこかに存在するのではないかね。
まあ、街でなくとも良い。電気ガス水道があって、ネット環境があれば良い。宅配も届いてほしい。と、わたしが暮らしやすい条件を考えてみると、いまの暮らしも悪くない。なんだかんだ満たされている。
いつか望んだ場所ではないけれども、いつか望んだ気持ちで暮らしている。幸せなことだよ。
ほな、また(・ω・) よしなにー。