【アスペルガー(発達障害)と病院のつきあいかた】当事者研究

アスペルガー症候群(発達障害)当事者の、はたのんママが、病院との付き合いかたについて考える、っておはなしです。

こんばんは、はたのんです。このブログは、不登校訪問専門員とひきこもり支援相談士の資格をもつ、アスペルガー症候群当事者はたのんママが、発達凸凹のある息子といっしょに成長する記録です。

懐かしい気持ちになる夕暮れのコスモス

画像提供:写真AC ぴぴふぉとさん


 当事者研究とは 


「当事者研究」とは、アスペルガー症候群(発達障害)などの特性をもつ人が、医師や心理ではない、当事者としての経験から、考えをまとめることです。

きょうのテーマは【アスペルガー(発達障害)と病院のつきあいかた】


 アスペルガー(発達障害)と病院のつきあいかた 


わたしは20歳のとき、アスペルガー症候群(発達障害)と診断されました。診断されたとき、驚きと同時に、ホッとしました。これから、治療が始まって、空気が読めるようになるんだと思って。

(・ω・) 違った

ご存知のように、アスペルガー症候群(発達障害)には、治療法が無いのです。眠れないとき、うつ状態にあるとき、暴力をふるうとき、それぞれの困難に応じた対処(薬を与える)はしてくれるけれども、「アスペルガー症候群(発達障害)」そのものを治療する方法が無いのです。

発達障害は、認知の歪みと言われることもあります。生まれ持った考えかたの癖は、治すことができないのです。もしかすると、治す必要もないかもしれない。いまは病気と呼ばれているけれども、もしも、発達障害的な感覚の人がもっと増えたら、認知の歪みのある世界が「普通」になるかもしれない。

そういうわけで、わたしはアスペルガー症候群(発達障害)と診断された日から、一度も発達外来には行っていません。

(自分は普通じゃないんだなあ)と気づき、(普通の人は何を考えているのだろうか)と、アスペルガー症候群(発達障害)に関する本を読みあさりました。なるほど、全部わたしです。わたしについて、わたしより詳しく書いてある。対処法まで書いてある。

(・ω・) 「冗談が通じない」って言葉、とてもしっくりきた。そうか、わたしは、冗談が通じないから困っていたんだなあ。

いわれてみると、そうなの。まわりは気づいていたと思うけど、わたし自身は「冗談が通じない」自覚はなかった。空気が読めないとは思っていたけども、空気が読めない原因というのは、冗談が通じないとか、価値観が違うとか、そういう認知の違いにあるという発想がなかった。目からうろこ。

(・ω・) 一般的な人は、感覚が通じ合うということにも驚いた。みんな努力して、普通になっているのだと思ってた。努力の問題じゃなかった。

「発達障害が治る」と思って、発達外来に通っている人が多いように思う。わたしの認識では、発達障害は治らないものです。「治す」目的で、病院に通うのはおすすめできません。

息子3歳に発達凸凹があると分かって、療育に通い始めました。病院の先生より、参考になることを教えてくれる印象。発達障害を受け入れて、どうやって一般社会に適応すればよいのか教えてくれる。発達障害のある人が苦手な「自然に学ぶ」を補ってくれる。良いです。

ひとつ問題があって、発達障害のある人が苦手な「自然に学ぶ」を補ってくれる療育は就学前の子どもしか受けられない制度。療育というのは、自分なりのこだわりが少ない状態の子どもに効果がある支援方法なんだって。

わたし自身の経験。自分がアスペルガー症候群(発達障害)であることは分かったけれども、これから、どうしたら良いの? と戸惑ったので、大人向けの療育に相当する場があれば良いのになあと思う。

結論。わたしにとっての病院(発達外来)は、確認の場所だった。治療を受ける場所ではなかったし、困りごとを定期的に相談に行く場所でもなかった。

(・ω・) 「普通」からの卒業。自分らしく生きるスタートライン。

わたしは性格が悪いから、空気が読めないんだと思っていたので、個性ではなく、病気だと診断されて、救われました。できないことがたくさんある自分自身に「イエス」を出せるようになったのは、人生の分岐点でした。


 発達凸凹のある子どもと病院 


少し前にブログに書いたので、繰り返しになるのだけれども、発達凸凹がある子どもと病院の関係についても、大人と同じように考えている。

眠らないとか、二次障害でうつ状態になったとか、暴力をふるうとか、そういった問題行動があるときに、それを解消するために行けば良いと思う。あとは、療育などの申請で必要なとき。

病院は、発達凸凹があるからといって、当然に行かねばならぬ場所ではないと感じています。

発達凸凹があったとしても、療育を受けて、一般社会に適応できる状態になれば、発達障害と呼ばれることなく、大人になるのだと思う。わたしは、その状態を目指している。

臨床心理士さんによると、3歳息子、小学校高学年ぐらいには、他の子どもたちも同じように、療育的なかかわりを必要とすることなく、自然に成長する状態になる予定。

(・ω・) 先は長い。

ほな、また。よしなにー。

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