【小説家たちの自分ルールがおもしろい】オードリー若林の対談本

オードリー若林氏と小説家が対談する番組のまとめ本「ご本、出しときますね?」を読んだ感想や、心に残った言葉の紹介です。

ミニチュアのリスが本を運んでいる

画像提供:アディさんによる写真ACからの写真


 オードリー若林氏による、異なる生きかたをする人への言葉 


わたしは、オードリーのラジオのヘビーリスナー「リトルトゥース」です。オードリーが好き。だから、この本を手にとりました。難しそうに見えたけども、めちゃくちゃ良かった。選んで良かった。

さっそく、わたしの心に残った言葉たちの紹介です。

今日わかってもらおうとすると、口喧嘩になる。
オードリー若林
今日、この人を変えようと思うと、爆弾みたいなこと言っちゃうもんな。
オードリー若林

この言葉は、わたしと息子3歳にも当てはまるなと感じて、心に残りました。

子どもって、ダメなことを何回もするじゃない。だから、ビシッと行動を制止しようと思ったら、強い口調で言ってしまう日もある。オードリー若林氏の“爆弾”って言葉が、めちゃくちゃ心に響いた。その通りだな、と。

(・ω・) まあな、爆弾なげこんでる日もある。

いきなり爆弾なげられたら、そりゃ反発する。これからは、平和的解決を目指そうと思った。“きょう変化させよう”とせずに、ゆっくり学んでくれたら良いぐらいの穏やかな気持ちで接したい。できるだけ。


 人と違う感性をもった人に響く言葉 


嫌いなものの批評はしない。
島本理生

みんなに評価されているものだけども、自分にはピンとこない。そういうものを批判しないって。自分がピンとこないものであっても、それによって、救われる人がいるかもしれないから、自分によく分からないものを批評しないって。

(・ω・) すてきな考え、好き。

自分が嫌いなものじゃなくて、好きなもののことをたくさん考えて生きる。最高の生きかた。

ちなみに、わたしは島本理生さんの「週末は彼女たちのもの」っていう小説が好き。いつでも、どこでも恋は生まれるをコンセプトにした恋愛小説。短い話がいくつもあって、これとこれが、ああ、こうなるんだっていう、文字の外にある世界を想像させる物語。好き。

週末は彼女たちのもの (幻冬舎文庫) [ 島本理生 ]

島本理生さんの、素の言葉を読んだのは初めてだった。良い小説を書くなあと感じた人について、物語ではないエッセイとか対談とか、そういったものも積極的に読みたいを感じるようになった。


 心のなかにある、たくさんの分身も、全部わたし 


人が抱えている複数の分身を尊重する。
平野啓一郎

怒っている人であっても、泣いている人であっても、心のなかには、冷静に自分を見ている分身たちがいるよって。

矛盾しているように見える考えをもっていたとしても、全部、自分そのもの。どれかひとつにまとまらない「こころ」を尊重するという考え。

わたしは、息子3歳に発達凸凹があると分かってから、“ほっとした気持ち”と“これからどうなるんだろうって不安な気持ち”、“わたしの発達凸凹が遺伝したのかもっていう申し訳ない気持ち”“発達凸凹があるってことは特殊な才能をもっているかもっていう、わくわくする気持ち”など、いくつもの交差する気持ちをもっていました。

自分の、本当の気持ちは、いったいなんだ。

ぐるぐる考えていたのですが、この言葉を読んで、(全部ほんもの)って気づいたのです。矛盾している気持ちだってあるけれども“全部わたし”だ。


 「ご本、出しときますね?」は、小説家を知るきっかけになる本 


オードリー若林氏と小説家の対談本という帯を読んで、(難しそうな話だな)と感じました。でも、1ページ目を読むと、イメージがガラッと変わりました。

番組をまとめている本なので、大きな話題がポンポンと並んでいて、読みやすいです。番組の内容をギュギュっと20ページぐらいでまとめた話が、いくつもあり、細切れ時間でも読みやすい。

(・ω・) 番組の回ごとに、パチッと話が終わるから(最後まで読みたい、眠れない)ってならない。途中でも、堂々と読み終えられる。そして、次回が楽しみになる。テレビ番組的な余韻を残して、眠りにつく。良い。

それから、小説家を知るきっかけとしても、おすすめの本です。難しそうなタイトルで敬遠していた本に対して、読んでみたいなあって気持ちが生まれました。

(・ω・) さっそく、図書館の本予約をしてみたよ。届くの、待ってるとこ。

あの人は、どんな小説を書くんだろう。って、すごく楽しみ。寝る前に本を読むの、好き。子どもが生まれてから、ゆっくり本を読まなくなったけど、やっぱり、わたしは本が好き。

好きなものっていうのは、一度手放しても、ふたたび戻ってくるんだなあ。おかえり。

ほな、また(・ω・) よしなにー。