【発達凸凹と育てにくさ】息子3歳、育児困難の正体とは

息子3歳に発達凸凹があると指摘されてから、ながらく感じていた「育てにくさ」「育児の困難さ」の正体に気づいた、っておはなしです。

こんばんは、はたのんです。このブログは、不登校訪問専門員とひきこもり支援相談士の資格をもつ、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子といっしょに成長する記録です。

ふたつのコップとハートの湯気

画像提供:写真AC チョコラテさん


 育てにくさ、育児困難の正体に気づく


わたしは息子が2歳を過ぎたころから「育てにくさ」「育児の困難さ」を感じていました。でも、なぜ困っているのか、その理由がずっと分かりませんでした。

地域担当の保健師さんに「こういう行動に困っているので、アドバイスが欲しい」という相談を、よくしていました。保健師さんのアドバイスは、納得できるものばかり。

でも、「育てにくさ」「育児の困難さ」が減ることはなく、ずっと困っていました。ひとつ解決したら、次の問題が起こって、それが解決したら、また次…… 「育てにくさ」「育児の困難さ」が、終わらないのです。

なぜ? わたしが子育てに適していない人間だから? 

1年以上のあいだ、もやもやした「育てにくさ」「育児の困難さ」を感じていたのですが、息子3歳に発達凸凹があると指摘されたころから、少しずつ、状況が変わってきました。自分なりに、「育てにくさ」「育児の困難さ」の正体に気づくようになったからです。


 発達凸凹の息子3歳、ママの顔を見ていない 


わたしが悩んでいた「育てにくさ」「育児の困難さ」というものの、ひとつの課題は、どうやら息子3歳は“空気を読まない”ってことなんです。

“空気を読まない”という言葉を使うと、まだ3歳なんだから、分からなくて当たり前だよって気がするけども、さらに言葉を追加すると、意味が伝わりやすくなるかと思います。

ママの顔を見ていないんです。ママが怒っていることに気づいていない。ママが困っていることに気づいていない。

発達凸凹の検査をしたときに、いろんな表情の顔を見るものがありました。息子3歳は、怒った顔、泣いた顔、笑った顔など、適切な選択ができていました。イラストでは理解できるけれども、生きている人間の表情が変化することに、気づいていないのではないか。

目線が合わないわけではありません。目線は合っているけど…… 

息子3歳から行動を起こすとき、伝えたいことがあるときには、ママの顔を見ています。一方、ママが何か伝えようとしているとき、こちらの顔を確認しません。見ていないから、ママの表情が変化することに気づいていないのです。

これが、わたしが悩んでいた「育てにくさ」「育児の困難さ」の正体ではないかとの仮説が生まれました。


 はたのんママが取り組んだ声かけ、感情を言葉で伝える 


ママの顔を見ていないと気づいてから、声かけの方法を変えました。特に怒っているとき。

優しく「やめてね」というのをやめて、「ママは怒ってます。○○するから怒ってます」「ごめんねするまで許しません」と、“怒っている”という表情の変化を言葉で伝えるようにしました。謝る必要があるってことも。

はじめの1ケ月は、よく分からないといった雰囲気で、自由気ままに行動していましたが、だんだんと、ママが怒ると、嫌な気持ちがすると気づいた様子でした。「まま、ごめんね」と謝るようになりました。

わたしが次に追加した声かけは、「どうして、ママが怒ったと思う?」という質問。

はじめは「わからない」「きゅうにおこった」と言いました。「ママは、息子3歳が○○したから、怒りました」と、なぜ怒っているのかの理由を伝えます。

だんだんと「○○しちゃって、ごめんね」と言うようになりました。

わたしが次に追加した声かけは「悪いことしちゃったの気づいて、えらい」って褒める言葉。それから反論する言葉です。「悪いことしちゃったけど、わざとじゃないんだよね。○○だったから、そうなったんだよね」って、怒られる行動をとった理由を確認しました。

やがて、「○○しちゃって、ごめんね。わざとじゃないんだよ、○○だから、わるいことしちゃったんだよ」「ママがよろこぶとおもったけど、おこられたんだよ」など、理由をつけて謝るようになりました。

こうやって話してみると、ママが怒った行動には、息子3歳なりの理由があることが多いのだと気づきます。お手伝いをしようとしたとか、ママが喜ぶと思ってしたとか、ママのためにやったけど失敗した場合も意外と多いのです。

定型発達している子どもの場合、自分の気持ちを伝える、怒られたときに反論するって行動を、自然と覚えるのかもしれません。息子3歳は、それができていなくて、一方的に怒られる、ママも子どもの考えていることが分からない、だから、お互いに納得できない状態が続いていたのかも。

コミュニケーションのちぐはぐが、「育てにくさ」「育児の困難さ」につながっているのだと気づいたのです。


 自分の気持ちを相手と共有する必要性、楽しさを感じていない? 


息子3歳は、自分の考えていることを相手に伝える行動が苦手なんだと思う。知能は高いので、質問の仕方を変えると、自分の気持ちを伝える言葉を探せるらしい。聞かないと言わないっていうのが、発達凸凹のある息子3歳の特性のひとつかもしれない。

自分の気持ちを相手と共有する必要性、楽しさを感じていないのかも。もしくは、ママと自分が違う感覚をもって生きていることに、まだ気づいていないのかもしれない。

(・ω・) 自分が考えていることは、ママにも伝わっていると思っているふしがある。

息子3歳、言葉の理解などの知能の発達は4歳、5歳までできるけれども、それ以外の発達が半年から1年ほど遅れています。2歳の子どもが乗り超える段階を、やっと登り始めたのだと思う。知能は4歳だけども、感覚は2歳。凸凹だなあ。

ほな、また。よしなにー。

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