【ママのしつけが悪い】療育を受け始めて変化したこと、発達凸凹

発達に凸凹がある息子3歳と療育に通い始めて「ママのしつけが悪い」から開放された、周りに比べてできないことより、本人の成長に目を向けられるようになった、っておはなしです。

こんばんは、はたのんです。このブログは、不登校訪問専門員とひきこもり支援相談士の資格をもつ、アスペルガー症候群当事者はたのんママが、発達凸凹のある息子といっしょに成長する記録です。

ガラスの卵が割れて希望が生まれるところ

画像提供:写真AC 青江さん


 療育に行きたがらないママも多いらしい 


わたしが息子3歳の発達凸凹を指摘され、療育に通い始めたころ。療育の臨床心理士さんや、地域の保健師さんから、よく言われた言葉があります。

それは「療育を受けることを、ママは、どう思いますか?」「パパは、療育に参加することに、賛成していますか?」

何度も聞かれるので、(わたしは療育に行きたくなさそうな雰囲気をかもしだしているのかな)と疑問に感じていたのですが、その質問の理由がだんだんわかるようになってきました。

どうやら、子どもの発達に遅れがあると気づいても、療育に参加したくないと考えるママ、パパが、意外と多いらしいのです。


 子どもの発達障害を認めないママ、パパが多い 


なんで、療育に参加したくないの? と、わたしは疑問に感じました。

臨床心理士の先生の話をまとめてみたところ、「自分の子どもに発達障害があることを認めない」ママ、パパが多いのだなとの理解にいたりました。

(・ω・) いきなり「障害」といわれたら、「そんなことない」って反発したくなる気持ちもわかる。そりゃあ、そうだ。子どもが病気だと言われて落ち込まない親はいないよ。

わたしは、自分自身が20歳のときにアスペルガー症候群(発達障害)の診断を受けています。当時は悩みました。でも、最終的に「そうか、これでいいんだ」と考えるようになりました。大学も卒業したし、就職もできた。結婚も。アスペルガー症候群があっても、わたしの人生は何も変わらない。人と違う感覚をもっているけれども、わたしは幸せだ。自分の体験として知っているから、不安は少ないです。

わたしは、発達障害に対しての免疫があり、(ああ、そうか。発達に凸凹があるんだなあ)ぐらいの気持ちで、息子3歳の発達凸凹を受け入れられました。もちろん、悩む日、落ち込む日もあったけど。

いま、はじめて「発達障害」って言葉を知ったママ、パパが戸惑うのは当然です。

(そんなはずないよ)って否定する時間があって、(やっぱり他の子と違うかも)と気づき、(療育を受けさせてあげよう)という想いになるまで、多くの時間が必要。

普段、子どもの世話をしているママは、違和感に気づいているけれども、パパが「ママのしつけが悪いから、発達に凸凹があるんじゃないの?」って考えて、療育を否定する家庭も多いそうです。パパの賛成が得られず悩んでいるママも多いんだって。

(・ω・) 我が家のパパは、ママのアスペルガー症候群で、発達障害には馴染みがあるので、ママと同じく「そうなんだ」ぐらいの反応でした。ありがたい。


 「ママのしつけが悪い」の言葉から解放された 


息子3歳、発達に凸凹があると指摘される前から、はたのんママは子育ての困難さを感じていました。育児書通りにいかないとはいうけれども、こうも違うのはなぜなのか。なにをやっても、うまくいかない。

何度も、市町村の子育て支援センターに相談しました。そのたびに、いろんなアドバイスをくれます。

その、どれもが「ママがおおらかな気持ちで接してあげて」というもので。

つまり「ママのしつけが悪い」ってことを、オブラートに包んで伝えてくる。そのように感じていました。

だから、息子3歳の発達に凸凹があるとわかって、療育に通うようになって、はたのんママの気持ちは、ずいぶん楽になりました。

おむつがなかなかとれないこと、カンシャクをおこすこと、うまく洋服がきれないこと、クレヨンで絵が描けないこと、歯医者で逃げ回ること

いままで「ママのしつけが悪い」と注意されるばかりの子育てでしたが、息子3歳の発達に凸凹があるとわかって、療育に通うようになってから、そのような言いかたをする人は、いなくなりました。

それによって、わたしの息子3歳への接しかたに変化がありました。人と比べることができない状況になって、やっと「おおらかな気持ち」で、息子3歳と関わることができるようになったのです。

(息子3歳は、どうして、できないんだろう。教えかたが悪いのだろうか。甘やかしすぎているのだろうか)といった焦りが少なくなって、(息子3歳なりに、できることは増えている。ちょっとずつでも、できることが増えたら良いよね)と考え、(こうやったら、できるかも)とひらめき、イライラする時間が減りました。

(・ω・) まわりと比べて「できないこと」じゃなくて、息子3歳なりに「できるようになったこと」に目を向けられるようになった

だから、発達に凸凹があると気づき、療育に通い始めたことは、我々家族にとって、非常に良い、人生の分岐点でした。運が良かったに違いない。

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