これから良くなる、その思い込みでヒトは幸せになれる。って、おはなしです。
こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。
画像提供:写真AC umiphotoさん
さよなら桜、またきて桜
わたしが桜を好きになったのは、じゅうぶん大人になってからだ。
桜の魅力というのは、「これから良くなる」と思い込ませてくれるところではないか。これから良くなる、その思い込みでヒトは幸せになれる。
大学の授業で「プラセボ効果」というものをきいた。プラセボ効果というのは、たとえば、ただの小麦粉を最新の薬だと伝えた場合、本当に良くなる人がいる。
これから良くなる。良くなるに違いない。そう信じることで、身体のなかで自分を治癒する力、本来の能力が発揮される可能性があるそうだ。
その話を聞いて、思い出したのは高校時代。不登校ひきこもり状態にあったときの出来事だった。
学校に行けなくなって、しばらくあとに、わたしは病院で診察を受けた。結局、原因は不明とされたが、わたしのなかでは回復の兆しを感じていた。
幼少期より、体調が悪いときには病院へ行く習慣があった。病院に行くと治る。つまり、わたしの不登校ひきこもり状態は、「治る」可能性があるのだと思った。
これから良くなる。良くなるに違いない。そう信じることで、わたしのなかにある細胞たちが、回復する準備を始めた。そして本当に良くなった。わたしは不登校ひきこもりから社会復帰を果たした。
「正直者が馬鹿を見る」なんて言葉もあるけれども、「信じる者は救われる」という考えのほうが、わたしの人生にはしっくりくる。
桜が咲くと、春がくる。たくさんの花が咲いて、空がいよいよ青くなる。新しいことが始まり、変化する、弾む季節だ。
「これから良くなる」と思い込ませてくれる、思わせぶりなところが桜の魅力。これから良くなる、その思い込みでヒトは幸せになれる。
さよなら桜、またきて桜。
ほな、また(・ω・) よしなにー。