【自己肯定感は人生最大の贈り物】元不登校が考える子育ての目標

不登校ひきこもりを経験したママが、子どもに届けたい人生最大の贈り物は、ダメなところがある自分も好きである気持ち「自己肯定感」だ、っておはなしです。

幸せな贈り物

画像提供:キイロイトリさんによる写真ACからの写真


 自己肯定感は大人になってから育つのが難しい 


わたしは大学生のころ、不登校ひきこもり支援に関わっていました。

(・∀・) 自分自身が、高校時代に不登校だったので、学校に行けなくて苦しんでいる子どもたちの支援に参加したよ。

わたしが不登校ひきこもり支援に関わって、よく耳にするようになった言葉が「自己肯定感」でした。自己肯定感とは、自分を信じる気持ち、自分が好きである気持ちなど、自分を肯定的にとらえられる気持ちのことです。

不登校ひきこもり状態になっている子どもの多くは、自己肯定感がとても低いです。自分はダメな人間、何をやってもうまくいくはずがないなど、自分自身を否定的にとらえている人が多いです。

だったら、自己肯定感を伸ばせばいい。その通りなのですが、大人になってから「自己肯定感を育てる」のは難しいです。


 元不登校ひきこもりのわたしは自己肯定感が低かった 


わたし自身の経験を振り返ってみると、不登校ひきこもり状態にあったときのわたしは、自己肯定感が非常に低かったです。不登校ひきこもりになったからというよりも、子どものときから、ずーっと低かったです。

わたしのお姉ちゃんは、優等生タイプで、なにかと要領よくこなすタイプ。わたしは不器用で、いろんなことが上手くできなくて、「どうして、お姉ちゃんみたいにできないの」って、怒られていました。

学校では、恥ずかしがり屋で、他の子どもと上手く人間関係が作れず、先生に怒られがち。

(小学校で、すでにつまずいているわたしに、明るい未来なんて待っているはずがない)と思って、毎日ゆううつでした。

自分が好きだと思ったこともなかったし、自分に何かを成し遂げる力があるなんて、ミジンコほども考えていなかったです。結婚だって、一生無理だと思ってた。

自己肯定感の低い自分が不登校ひきこもり状態になり、(やっぱり、そうなるよな)って、納得しました。不登校ひきこもり期間が長引くにつれ、家族の関わり方が変わり、自己肯定感のようなものが育って、社会復帰を果たすころには、自己肯定感が大きくなり始めていたように思います。

(・∀・) 変わり者で、要領の悪い自分だって、好きだと思えるようになった。


 自分が好きで大事じゃないと、人を大事にできない 


自己肯定感が低い時期、わたしはまわりの人間が嫌いでした。なぜ、と言われても、説明できないのですが、みんな嫌いだった。自分自身とおなじく、他の人にある、ダメなところばかり見てしまっていたように思う。

でも、不登校ひきこもり状態から社会復帰をしたころ、「要領の悪い自分も好き」って感じるようになったら、まわりの人の欠点にも優しい気持ちになりました。「ダメなところがある、でも嫌いじゃない。だって、良いところもあるから」と感じるようになったのです。

自己肯定感が高くなったら、自分が好きになって、自分の考えを大事にできるようになるし、まわりの人の考えだって好きで大事にできるようになる。

「自分が好き」「ダメな自分でもオッケー」って気持ちがないと、自分以外の人を好きでいる、肯定的にとらえるのが難しいのだと思う。


 元不登校ママが考える子育ての目標


元不登校であるわたし自身の経験をふまえて、親が子どもに与えられる人生最大の贈り物は「自己肯定感」なんだと考えています。

勉強やコミュニケーション、運動能力など、伸ばしてあげたいところがたくさんあるけど、そのどれを比べても、やっぱり「自己肯定感」が一番大事なんだと、わたしは感じている。

息子が1歳のころ、同じ年代の子どもをもつお母さん同士で集まると、どこの塾に行くか、どんな習い事をさせるか、そういった話題ばかりでした。その時期は、わたし自身、子育ての目標を考えたこともなかったので、まわりの意見に頭がぐるぐる。なにか習わせてあげなくちゃと、戸惑っていました。

でも、だんだんと、わたしたち夫婦の考えをまとめて、子育ての目標が見えてきました。

わたしは、息子3歳に自己肯定感の高い大人になってほしいです。自分には願いを叶える力があるんだ、ダメなところもあるけど自分が好きだ、たとえ少数派になっても自分の意見を表現していいんだ、って堂々と生きる人間になってほしい。

どうやったら自己肯定感が伸ばせるのか、いま模索中。不登校ひきこもり支援に関わって、自己肯定感が大事だというのは、よーくわかったんだけども、どうやったら子どもの自己肯定感が伸ばせるのかについては、あまり詳しく学んでいない。そのあたりの知識を学びたいと考えているところ。

(・∀・) とりあえず、いまは、なにかと褒めてる。何かを主張しているときには、手をとめて話を聞くようにしている。ぬいぐるみで仮想友達つくって、子ども同士の会話を楽しんでいる。

“褒める”って、意外と難しい。無理やり褒めるんじゃなくて、自然と心の底から湧きあがる「感動」を伝えられる環境を整えたい。何かないかなと、新たな遊びのアンテナはってるところ。

七田式の「はさみ」ドリル、息子3歳が前のめりで取り組んでいるので、このシリーズを揃えてみようかな。(こんなこともできるんだー)って、自然と褒め言葉が出てくるので、息子も満足そう。