【息子3歳の発達凸凹に気づき、バスに乗れなくなった】解決済み

息子3歳がバスで泣き止まなくなった。「発達凸凹があるからだ」なんて卑屈な考えをもったが、保健師さんに相談したら、新しい考えかたに気づいた、っておはなしです。

赤いレトロなバス

画像提供:KOBE の 写真家さんによる写真ACからの写真


 息子3歳、バスの中で泣き止まなくなる 


息子3歳に発達の遅れがあるかもとの指摘を受け、発達相談を待っている時期の出来事です。

息子3歳とふたりでバスに乗っていると、不機嫌になる日がありました。息子3歳は、一番後ろの席に座りたかったのです。でも、きょうは空いていません。それで、不機嫌になりました。

本を読んだり、きょうのおやつの話をしたり、なんとか泣き止ませようと四苦八苦。でも、息子3歳は泣き止みませんでした。「うしろのせきにすわりたい」「そとにでたい」「いやいや」と大騒ぎ。

その時期の、わたしは、発達の遅れを指摘され、悩んでいました。だから、いつも以上に、(息子3歳は、やっぱり普通じゃないんだ)と落ち込みました。

仕方がないので、「次で降りよう、歩いて帰ろう」と息子3歳に声をかけました。バス停につき、降りる準備をしていると、「いやいや、おりない」と大騒ぎ。

騒いでいると、一番後ろの席に座っていたおじいちゃんが「降りたくないよね。おじいちゃん降りるから、後ろの席に座ったらいいよ」と、息子3歳に話しかけ、降りていきました。

息子3歳は、すっきり泣き止んで、一番後ろの席へ。バスが動き出したとたん、昼寝を始めました。後ろの席に乗れなかっただけではなく、眠かったのも泣き止まなかった原因のひとつだったようです。

降りるバス停に到着すると、寝ている息子3歳を抱っこしたまま、近くの公園のベンチへ。(息子3歳は、やっぱり普通じゃないんだ。これから、こうやって、まわりに迷惑をかける日が増えるのかもしれない)という不安が大きくなりました。


 バスに乗れなくなった


バスのなかで泣き止まない事件があってから、わたしは息子3歳とふたりでバスに乗るのが怖くなりました。また、泣き止まなくなったら、どうしよう。と、常に不安でした。

いろいろ考えた結果、(わたしには息子3歳がバスで泣き続けるのを止める力がない。もう、バスに乗ったらダメだ。歩こう)と決意。

地域の保健師さんがいる大きめの児童館まで、1時間ぐらいの距離を、息子3歳と一緒に歩く日が続きました。息子3歳、ずっとは歩けないので、ほとんどの時間を抱っこで歩きました。

(いまは抱っこできるけども、抱っこできないぐらい大きくなったら、どうしよう。大暴れして、まわりの人を怪我させるようになったら、どうしよう) そういう不安を、ずっと持ち続けていました。


 地域の保健師さんに相談


バスでの泣き止まない事件から2週間が過ぎたころ。地域の保健師さんに発達凸凹についての相談をしました。

「息子3歳は、だんだんと、まわりの子どもを叩いたり、オモチャを取り上げたり、そういった問題行動を起こすようになるんだろうか」と。

保健師さんは言いました。「そんなことあるわけないよ、心配しすぎ」って。

息子3歳は、小さい子にオモチャを渡してあげたり、踏まないように避けてあげたり、たたかいごっこをするときに痛くないように手加減したり、配慮をしている。そういう子が、急にまわりの子を叩くなんてことはない。いままで通り、ほかの子と一緒の気持ちで育ててあげたら良いんだよ。って。

兄弟のいない子が、自分より小さい子に優しくするのは珍しい。とっても優しい子だよ。って。

(・ω・) たしかに、息子3歳は、とても優しい。子どもって、みんな、そうなんだと思ってた。息子3歳の、良いところだったんだ。

バスのなかで、小さな子どもが泣き止まなくなるのは、よくあること。気にしすぎる必要はないよ。“できない”って決めて、その行動を避けるようになると、ちょっと苦手かなって状態から、本当にできなくなってしまうよ。いままで通り、バスに乗ったら、どう? できるよー。って。

信頼している保健師さんから、そう言われたことをきっかけに、ふたたび、おそるおそるバスを利用するための計画をねりました。


 息子3歳の発達凸凹に気づき、バスに乗れなくなった。その後 


保健師さんの話を聞いて、自分の感情ではなく、事実を整理してみました。

事実 「息子3歳が泣き止まず、まわりの人を不快にさせた(1回)」

妄想 「発達凸凹があるから、バスに静かに乗れないのかもしれない」「大きくなったら、大暴れして、まわりの人を怪我させるかもしれない」「バスに乗ったら、またトラブルが起こるに違いない」「バスに乗ったら、みんなに迷惑がかかるに違いない」

息子3歳が生まれてから、バスには200回以上乗っています。そのなかで、今回のように泣き止まない日の回数をかぞえてみると…… 思いだせない。小さいときにはあったかもしれないけども、ここさいきんは無いです。

バスで泣き止まないのは、非常にまれな出来事だ。そうか、あの日は、特別な日だったんだ。状況を整理したら、またバスに乗れるようになりました。

対策として、「後ろの席に乗れないかもしれないよ。人がいるときは座れないよ」と、息子3歳に確認してから乗ります。お気に入りの本も持参。

息子3歳はママの心配をよそに、「うしろのせきじゃなくても、いいよー」と機嫌よくバスへ。「うしろのせき、あかないかなあ?」と、チラチラのぞいてはいますが、「ぜったいに、うしろのせきがいい」と騒ぐ日は、いまのところないです。

(・ω・) うしろの席があいたら、「きょうはラッキーだねー」と、大喜び。

(発達凸凹があるから、普通じゃない)だなんて、なんと卑屈な考えをしていたんだろう。まだ3歳なんだから、不機嫌になる日もあるよ。

“できない”って決めつけて、避け続けていたら、本当にできなくなっていたかもしれない。

上手くできない日もあったけども、息子3歳は「バスのうしろは大人気の席だから、乗れない日もある」「後ろの席に乗れたらラッキー」って学ぶことができた。結果的に、良かった。

きっと、ふたたび、同じ理由で泣き止まないことは無い。息子3歳も、はたのんママも、成長した。


 当事者にならないと気づかない問題が、日常にはあふれている 


バスに乗っていると、大泣きしている子どもが、けっこういます。ほかの乗客に怒られて困っているママもチラホラ。いままでにも、そういう風景を見ただろうけども、あんまり記憶に残っていなかった。よくある風景だから、気になっていなかったんだと思う。

いままでは(小さな子どもだから、バスで泣いちゃうのは仕方ないよ)って、感じていたのかもしれない。自分の子どもが泣き止まない体験をしてみて、やっと気持ちが分かった。焦る。みんなに迷惑をかけている状況、めちゃくちゃ焦る。

同じく子育てをしている状況であるのに、当事者にならないと気づかない問題が、日常にはあふれている。

息子3歳の泣き止まない事件から、バスや電車で子どもが大泣きして困っているお母さんがいたら、手助けしたいと思うようになりました。しかし、いきなり知らない人が現れても、驚いて泣くだろうから、何が効果的なのか、模索しているところ。

(・ω・) わりばしの先に、アンパンマンの画像(アンパンマンカレーの箱とかについている顔画像)を貼って、「どうしたのー?」って、ゆらゆらさせたら、泣き止むんじゃないかと思うのよ。みんな大好きアンパンマンだから。工作する。

ほな、また。よしなにー。

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