アオスジアゲハの越冬サナギが羽化した。羽が伸びなかった原因を考える、っておはなしです。
こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。
【アオスジアゲハの羽化】
息子6歳が育てていた「アオスジアゲハ」のサナギが羽化しました。
羽化した日: 2023年4月18日(越冬)
我々が暮らす京都の気温:20度程度 あたたかい日が続いていた
発見した日: 2022年10月終わり
【サナギの変化】
羽化する前日から、サナギの色が変化し始めました。
2022年10月から2023年4月まで、薄緑の素敵な色を保ったまま、飼育ケースのなかにおりましたが、羽化する前日の4月17日から、だんだんと黒い色に変化し始めました。
急に色が変化したので(腐ってきたんかな)と思っていたら、チョウチョが現れて、びっくりました。
(・ω・) 最後まで薄緑色だと思ってた
どうして色が変わるのだろうか。サナギの殻が薄くなってきて中の色が見えるようになるのかもしれないし、脱皮するときに殻が開きやすいように急速に乾燥させて枯れ葉状態にするのかもしれないし、謎である。昆虫館の専門スタッフに質問したい。
【越冬サナギの保存方法】
我が家では、食品パック(透明で蓋ができるもの)にティッシュペーパーを入れて冬を過ごしました。
(・ω・) 昆虫館のサナギ展示を参考にしたよ
昆虫館では小さめのしっかり蓋ができるケースにティッシュペーパーをしいて、その上にサナギをのせてありました。
あたたかい部屋に置くと、チョウチョが季節を間違えて羽化すると聞いたので、寒い玄関で保管していました。
だんだんあたたかくなるころ(3月後半)、羽化したときに羽が伸ばせるように大きめの飼育ケースに移動しました。
【アオスジアゲハのサナギの脱皮が失敗した原因について】
わたしは、チョウチョというのは、サナギの背中がパカッと開いて、大人チョウチョがあらわれるのだと思っていました。
ですが、脱皮した殻を確認したところ、背中ではなく、おなか側がパカッと開いています。
ネットの画像を検索してみると、背中側、おなか側ではなく、頭側から脱皮を始めているようにみえます。
わたしがやったように、ティッシュに寝かせる方法も間違いではない様子。ただし、羽化したときに登れる枝や割り箸を一緒に入れる必要があると書いてありました。
今回のアオスジアゲハのサナギ飼育では、羽化したときに登る枝や割り箸などを準備していなかったので、羽化に失敗したと考えられます。
昆虫に詳しい人のホームページによるとサナギポケットも良いそうです。次回飼育する機会があったら、サナギポケットを作成してみます。
【昆虫がサナギから羽化する瞬間は想像の10倍早い】
今回育てたアオスジアゲハのサナギと、数年前に育てたテントウムシのサナギに共通することとして印象に残っているのは「昆虫がサナギから成虫へ変身する瞬間は想像の10倍早い」という発見です。
アオスジアゲハのサナギは約6ヶ月のあいだ、ゆっくりとサナギのなかで過ごしていました。
なので、サナギから羽化するのは、テントウムシに比べると少し時間がかかるのだろうと考えていたのですが、サナギの色が変化し始めてから、本当にあっという間にチョウチョへと変身しました。
自然のなかでは、ゆっくりしていると天敵に食べられてしまいます。当然といえば当然の発見なのですが、実際に自分で観察できて、とても貴重な体験ができました。
追記:アオスジアゲハのサナギが羽化するまでの時間(サナギで過ごす時間)は、本来1週間程度だそうです。幼虫は1ヶ月程度でサナギになるとな。早い。4月から10月のあいだに何度も世代交代しているということか。昆虫すごいな。
では、また(・ω・) よしなにー。