【言葉を知っている、使えるの違い】久保山茂樹先生、発達障害保育

たくさんの言葉を知っているだけでは、話すことができない。「伝えたい気持ち」を育てることが大事なのだ、っておはなしです。

こんばんは、はたのんです。このブログは、不登校訪問専門員とひきこもり支援相談士の資格をもつ、アスペルガー症候群当事者はたのんママが、発達凸凹のある息子といっしょに成長する記録です。

菜の花が印象に残る、桜のある風景

画像提供:写真AC nkkero-01さん


 【言葉を知っている、使えるの違い】久保山茂樹先生  


テレビ番組で発達障害のある子どもの育てかたについて、紹介していました。そのなかで、久保山茂樹先生の考えかたが印象に残ったので紹介します。

久保山茂樹先生(独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所)は、支援の必要な子ども、発達障害のある子どもの保育、言語発達遅滞のある幼児への指導などに携わってきたかたです。

久保山茂樹先生は、言葉を知っていると、言葉を使えるのあいだには、大きな差があるのだと言いました。「言葉」をどのようにとらえているかの違いです。定型発達の子どもの場合には、言葉を「気持ちを共有する道具」として使っている。発達障害のある子どもの場合には言葉を「ものの名前」として使っている。まわりの人と気持ちを共有するための道具だとは認識していない。だから、たくさんの言葉を知っていても、その言葉を使って話そうとはしないのだと。

久保山茂樹先生は、言葉を使って話すために必要なのは、より多くの言葉を知っていることではなくて、「伝えたい気持ち」を育てることだというのです。


 言葉を話すための準備 


久保山茂樹先生は、言葉を話すためには、いくつかの準備段階があるといいました。

まず「音が聞こえていること」 耳の機能に問題がないか。

次に「人に関心をもっているか」 

それから「人に伝えたい気持ちがあるか」(指差しをするか)

伝えたい気持ちがあって、身体を使って伝えようとする。やがて、動作に、音(言葉)をのせて、伝え始める。


 伝えたい気持ちを育てる 


久保山茂樹先生は、伝えたい気持ちを育てるために大事なのは、信頼する人とのコミュニケーションを積み重ねることだと考えています。かならずしも、多くの人と関わりをもつ必要はないのだと。

信頼する人とのコミュニケーションを積み重ねることで、気持ちを共有する楽しさに気づき、もっと伝えたいと考え始める。もっと伝えるために、指差しを始め、もっともっと伝えるために、言葉を話し始める。

言葉を使うために必要なものは、たくさんの言葉を知っていることではなく、伝えたい気持ち。納得した。

ほな、また(・ω・) よしなにー。

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