【好き、得意の見つけかた】発達凸凹5歳年長

子どもに発達の遅れがあると指摘されて、はじめにぶつかった壁は「得意を伸ばす」 子どもの得意を見つけるのは、まわりと比べる、知能検査を信じるが大事だった、っておはなしです。

こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。

画像提供:写真AC kscz58ynkさん


 発達凸凹の子どもと「得意を伸ばす」の壁 


息子に発達凸凹があると気づいて、はじめにぶつかった疑問は、「得意を伸ばす」とは? でした。

個別療育や発達相談の臨床心理士さんが口を揃えて言いました。苦手な部分もあるけれども、得意な部分を伸ばしてあげると良いよーと。

得意な部分、とは。

何が得意かよく分からない。何が好きかもよく分からない。新しい遊びには何でも食いつくし、そのうち飽きるし。

息子には、もしかして、得意なことが無いかもしれない。と思いながら、時間が過ぎて、やっと見つかりました。

きっかけは、年中時代に参加した集団療育での他のママの話でした。

「うちの子、三角が書けへんのよ」と。

相手のお子さんは、漢字が読めて、掛け算もできる状態。天才にみえていたのですが、三角がかけないと聞いて、とても驚きました。

それと同時に、当時4歳息子が、いろいろな図形を描いていることを思い出しました。みんなできると思っていたけれども、もしかして描けない子どもも多いのかなと気づきました。

そのあとに受けた「田中ビネー知能検査」にて、臨床心理士さんが告げた「図形が得意」の解説がしっくりきました。図形の構成とか、図形の模写とか。

それから、息子の言動を注意深くみていると、たしかに図形にまつわる現象、遊びに強い興味をもち、考察を繰り返しているなとの発見もありました。ひとつひとつの遊びはすぐに飽きるけども、図形から図形に渡り歩いているという隠れた共通項があったり。


 発達凸凹の子どもの、好き、得意の見つけかた 


わたしが発達凸凹の息子を過ごすなかで気づいた、子どもの好きや得意を見つける方法は「まわりの子どもと比べる」「知能検査の結果を信用する」です。

発達凸凹の子どもを育てていると「まわりと比べない」「本人の成長を見てあげて」と言われることが多いけれども、比べるものが無いと何も気づかないように思います。だから、まわりの子どもをよく観察する、話を聞いてみるのが大事だと思う。

それから、知能検査の結果を信用する。知能検査は信用ならない、と考えていた時期もあるが、いろいろな場所で使われている仕組みなのだ。信用に値する。実体験として、しっくりきた。

全体の数値や分野の数値など、はっきりと評価されている部分に目を向けがちだけれども、それぞれの分野のなかで、特にどの課題が得意なのかに注目するのが大事だった。

(・ω・) 臨床心理士さんは、苦手なこと、改善すべきことを、詳しく話してくれる。逆に何が得意なのか、じっくり聞いたら良いと思う。

わたしの場合。初回の結果を聞くときは、発達にまつわる知識が薄かったので、臨床心理士さんから説明された言葉が右から左に流れていました。他のお母さんも、そうじゃないかなあ。

振り返ってみると、もっと聞けば良かったと思う。当日じゃなくても、次の個別療育とか、その次の個別療育とか、気になったときにどんどん質問したら良かった。聞き逃した自分が悪いのかなあ? と、遠慮しなくても良かった。みんな同じような感じ。初回は、ほとんど聞き逃しているっぽい。

集団療育に通っているお母さんたちは自分の子どもに対して、マイナスに考えている人が多かった。悪い部分、できない部分しか見ていない。たぶん、子どもに発達凸凹があると指摘された人の多くがそういう状態になると思う。仕方ないよ。

きっと、他のお母さんのほうが、それぞれの子どもの良いところに気づいていると思う。みんな良い子だってことを。

だから、お互いの子どもに対して思うこと、ここがすごいと思うとか、自分の子どもに比べて得意だと思うとか、そういう会話ができる時間があれば良かったなあ、と1年を振り返って、そのように感じる。

集団療育などで出会う発達凸凹の子どもをもつお母さんに、「うちの子、何が得意だと思う?」って聞くのもありだな。

(・ω・) 集団療育はいろいろ気づきがあって、楽しかった。年長も参加したかった。残念。

そういえば、昨年春に2年待ちと言われた民間の運動療育から、奇跡的に連絡があった。そちらに参加するかも。見学に行ってきます!

ほな、また。よしなにー。

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