歩くセミのサナギの正体や、林のなかにいる透明な虫の正体など、武士のようにたくましい昆虫「セミ」にまつわるおはなしです。
こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。
画像提供:写真AC よっとこさん
【セミのサナギは歩くのか?】幼虫の発見方法、飼育、7月下旬、20時
少し前の出来事です。夕食を外で食べ、自宅に帰る道の途中でセミの幼虫を発見しました。
息子が「セミのサナギが歩いてる」と言うのです。
「サナギは歩かへん」と返しながら息子が指差す方向を見ると、確かにセミのサナギが歩いていました。
はじめて見る歩くサナギに驚くと同時に、このあとどうなるのだろうという好奇心が湧き上がり、自宅に持ち帰って飼育することにしました。
自宅で図鑑を調べたところ、セミはサナギにならずに幼虫から成虫になると書いてありました。
わたしたちが「サナギ」と呼んでいるのは、サナギではなかったようです。
つまり、歩いているセミのサナギは、セミの幼虫だったのです。
土の中から地上に出てきたセミは、まもなく羽化するとのこと。
飼育ボックスに布を垂らして、その下にセミを置きました。しばらく見ていましたが、羽化しませんでした。観察は諦めて眠りにつきました。
朝起きると、セミは立派な成虫になっていました。鳴きません。どうやらメスのようです。
歩くセミの幼虫を見つけた時間と場所の特徴
20時頃。まわりに木がある。川の近くでわりと涼しい場所。25度から30度。
(・ω・) 昼間にはセミの抜け殻がたくさんある場所です
透明な虫もセミだった
ちょっとした林のなかを歩いていると、透明に見える丸い小さな虫を見つけることがあります。これはいったいなんだろうかと思っていた虫が、セミの初期の幼虫であることにも気づきました。
秋ぐらい、ハロウィンの時期によく見かけるので、おばけ虫と呼んでいましたが、まさかセミの幼虫だったとは。
セミは卵を木に産み付けて、生まれてから自分で地面に歩いていく。たくましい。武士のような昆虫です。
セミが武士のようだという話を以前にも書いた気がします。いろいろ忘れて同じことを調べて、再び感動しているかもしれません。
ブログを読み返してみると、5年前の記事に記載がありました。
セミは木に卵を産んで、生まれた幼虫が自力で土のなかへ向かうそうです。セミは赤ちゃん時代から、武士のように過酷な環境を耐え忍ぶ。そういう背景を知ると、虫にも大事な命があるんだと改めて気づかされます。
5年前のわたしは、幼虫が自力で土のなかへ向かうのに気づいたようですが、透明の虫とセミの幼虫は結びついていなかったようですね。
こちらの透明な幼虫(初期セミ幼虫と呼ぶ)も、サナギのようにみえる最終形態の幼虫と似たような場所で見つかると思います。
(・ω・) 初期セミ幼虫は、けっこう歩くの早いよ。蜘蛛ぐらいにスピードで動く。
初期セミ幼虫は木の根っこにある樹液を飲みながら暮らしているそうなので、飼育するのは非常に難しいのではないかと思います。
昆虫について、知っているようで知らないことばかりです。昆虫に限らず、世の中にあるたいがいのものの知識は、わたあめのように、少しずつしか身につかないように感じます。
トイレットペーパーのように、薄く薄く重ねていくしかないんだなあ。
そういえば、2024年はアメリカでセミが大量発生しているらしいです。221年ぶり。なぜかというと、17年周期に羽化するセミと13年周期に羽化するセミがいて、それが同時に発生する年だからだそうな。
(・ω・) 素数ゼミ と呼ぶみたいです。おもしろい言い方だなあ。
ほな、また。よしなにー。