【療育をやめたいときに】メリットしかない投資は無い

子どもを療育に通わせるかどうか迷っている人に読んでほしいおはなしです。

こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。


 【療育をやめたいときに】メリットしかない投資は無い  


けっこう前の話題になるのですが……

テレビのニュースで宗教の話題が出ていたとき、インタビューを聞きながら、(わたしが療育に感じていたことと似ているなあ)と思いました。

「宗教をやめて事故にあったら……」

まさにこういう気持ちで、わたしは療育を続けていたと思います。

「療育をやめて成長に影響があったら……」

やめたいのにやめられない。ずーっと、こういう気持ちを抱き続けていました。

療育には意味があったと思います。でも、これらの場所に通わず療育に取り組まない選択をしても、得るものはあったと思います。

本人がやりたがっていた習い事に通ったり、幼稚園のお友達と遊んだり、普通の暮らしのなかでも、成長する機会はたくさんあったはずです。

療育をやめて普通の暮らしをしたい。でも、療育をやめて悪い影響があったら後悔するからやめられない。

いまとなっては、本当にこれで良かったのかなという後悔のほうが大きいです。

普通の暮らしをすれば良かった。療育、療育、療育。息子の幼少期は「療育」「成長のために」こればかりでした。本当にあれは幼稚園児らしい暮らしだったのかな、と。

夏休みや冬休み、春休みも「療育があるから」と実家に帰ることもせず、なんでそんなに熱心に療育に取り組んでいたのか……。

療育で椅子に座って作業するよりも、公園や山、海へ行って、どろんこになって走り回るほうが、子どもらしくて素敵だったな、と。

取り憑かれたように「療育」に通っていた気がします。

息子は療育に熱心に取り組むことで、幼少期にしかできない体験をする機会を奪われたのかもしれません。

わたしが息子の時間を奪ってしまった。いまは、そういう気持ちが強いです。

3歳児検診も普通に通過したのに、早期療育に取り組む必要はあったのだろうか。

発達凸凹といいますが、あらを探せば、どの子どもにだって苦手なことはあります。

「療育やめたい」と思っているお母さん、お父さん。

すっぱりやめてしまえば良いですよ。

療育は魔法ではありません。療育によって、子どもの人生は変わりません。

療育を続けたから成長した、療育をやめたから成長しなかった。そんなことは無いと思います。

療育を受けても受けなくても、本人のペースで成長します。かならず。

それが親の希望通りの成長とは異なることもあるでしょう。でも、自分がちゃんとしてなかったから…… と悩む必要はないと思います。

親が何かをしたから、あるいは、しなかったからといって悔やまないでください。

自分が良いと思うことは続けたらいいし、良いと思わないことはやめていいのです。

療育は悪い場所では無いです。ですが、少なからず同年代の子どもが体験する子どもらしい時間を削って通う場所です。

保健師さんたちがよく口にする「メリットしかない」という言葉に惑わされてはいけないと思います。

メリットがあることには、デメリットもある。メリットしかない投資はありません。

ほな、また(・ω・) よしなにー。

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