アンソロジー「こんがり、パン」についての読書感想文。2025年に読んだ本のなかでトップに君臨するほど印象的な本。いろいろな作家の文体に出会える素敵な作品でした。
こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。
画像提供:写真AC チリーズさん
【なぜ日本のサンドイッチはおいしくないのか】読書感想文「こんがり、パン」
「こんがり、パン」は、パンにまつわる文章(だいたいエッセイ)を集めた本です。
いろいろな作者が文章を書く形式、アンソロジーと呼ばれるジャンルの本です。
(・ω・) ひとつひとつの文章が短く、作者によって文章の雰囲気がどんどん変化するので、読みやすいです。
図書館のおすすめコーナーにあり、表紙のパンのイラストが私の趣味と合致していたので選びました。
時代も場所も異なる物語を読むごとに、頭のなかにイメージ映像が浮かび、まるで自分が体験しているような。
内容ももちろん魅力的ですが、いろいろな作家との出会いとして非常に興味深い作品でした。
今年読んだ本のなかでトップに君臨するほど印象的な本。思わず、他のシリーズも予約してしまいました。
(・ω・) 「ぱっちり、朝ごはん」とか、「ひんやりと、甘味」とか、タイトルがすでに良い。好き。読むのが楽しみ。
さて、今回読んだ「こんがり、パン」のなかで特に印象に残った作品である池澤夏樹さんの『サンドイッチ諸島』について、少し詳しく紹介したいと思います。
わたしの気持ちがグッと引き込まれた文章がこちらです。
なぜ日本のサンドイッチはおいしくないのか。理由は簡単で、誰もサンドイッチというものを本気で作っていないからだ。
引用「こんがり、パン(おいしい文藝)」河出書房新社
テーブルの飾りぐらいにしか思っていない。
引用「こんがり、パン(おいしい文藝)」河出書房新社
内容も興味深いのですけれども、文体がおもしろいと思いました。あまり知らない作家さんです。これから他の作品も読んでみたいです。
パンにまつわるアンソロジー作品「こんがり、パン」 なにか読みたい気分の人、ぜひ!
余談ですが、わたしは1番好きなパンはベーコンエピです。
ほな、また(・ω・) よしなにー。
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