チームワークを高めるために発達障害の特性が改善してから来てほしいというのは「正論」だと思いますが、放課後等デイサービスってそういうことに困っている子どもや保護者が利用する施設じゃないの、という不満についてのおはなしです。
こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。
画像提供:写真AC 浜屋えりなさん
【近所の放課後等デイサービス、ほぼ健常児しか入れないんだけど】不満
息子が就学するにあたって、放課後等デイサービスを探していたとき、不満に感じた出来事です。
家から通える範囲にちょうど息子の興味をひきそうなジャンルに特化した放課後等デイサービスを見つけました。
さっそく見学に行ってみると、いろいろ驚きました。事業所の代表の方が想定するものの理想が高すぎて。
遊びを通じてコミュニケーション能力を伸ばしていく、療育みたいな場所をイメージしていたら、全然違いました。
1クラス20人以上で構成されて、そのなかで競いながら実力を伸ばしていく仕組み。クラスの和を乱す子には退所してもらうそうです。
(・ω・) そんなよくできる子、放課後等デイサービスに来る……?
発達障害の特性のある子(コミュニケーションが上手くとれない、動き回ってしまう、など)は利用できないそうです。クラスのチームワークが育たないから、そういう問題行動が改善してから来てほしいと。
スタッフも発達障害などの障害に詳しい人はほとんどいないそうで、ここはどんな子が来る想定をされた事業所なのだろうかと困惑しました。
「発達障害があっても才能のある子がたくさんいるから、育てたいと思っているんです!」という志を語っていました。
とても魅力的な響きでした。けれども、発達障害のある子のすべてがそのような特別な才能を持っているわけではないし、理想論すぎるなあと思って、入所希望申し込みをやめました。
プロを目指したいわけではなく、興味をひきそうなものを通じて友達を作ったり、コミュニケーション能力を伸ばしたいと考えていたので、ちょっと違うなと思いました。
発達障害の特性のある子(コミュニケーションが上手くとれない、動き回ってしまう、など)がいると、クラスのチームワークが育たないから、そういうのが改善してから来てほしいというのは「正論」だと思います。
でも、放課後等デイサービスって、そういうことに困っている子どもや保護者が利用する場所だと思うのですよ。
正論だけど叶わないから苦しんでいるんですよ。
そうですよね?
モヤモヤするんや。
現実世界では口にできない気持ちなのでブログで叫んでおきます。
それから小学生になり「発達障害じゃなかったんだけど」と言いながら放課後等デイサービスを利用する保護者に出会い、こういう感じのよくできる子を集めているんだなと納得しました。
不満なのよ。
いや、もっと単純に羨ましいのかもしれないです。療育に通っていた子が急激に成長して発達障害じゃないといわれるのが。そう、羨ましいなあ……。
余談ですが、こちらの事業所は、あまり利用者が集まっていないようです。代表がイメージするような子は、たぶん放課後等デイサービスではなく、普通の習い事に通っていると思います。
ほな、また(・ω・) よしなにー。