【この子はおかしい。歯医者で衝撃の言葉】発達凸凹の3歳息子

小児歯科で言われ、3歳息子の発達の遅れを疑うようになった衝撃の言葉、についてのおはなしです。

こんばんは、はたのんです。このブログは、不登校訪問専門員とひきこもり支援相談士の資格をもつ、アスペルガー症候群当事者はたのんママが、発達凸凹のある息子といっしょに成長する記録です。

空へと続く希望の空

画像提供:写真AC APSさん


 この子はおかしい。パパの躾が悪い。歯医者で衝撃の言葉 


いまから、半年ほど前。3歳息子に発達凸凹があるとわかる、少し前の出来事です。

コロナの影響で、しばらく延期していたフッ素塗布を受けるため、久しぶりに歯医者さんへ向かいました。もう2年も通っている歯医者さん。行き慣れた小児歯科。ですが、その日は、いつもと違う先生がいました。おじいちゃん先生がコロナをきっかけに引退したらしく、息子さんに代替わりしていたのです。

(先生は変わったけれども、いつも通りにフッ素塗布が終わるだろう)と思っていると、予想しない困難が待ち受けていました。

「子どもが歯医者さんを嫌いにならないように、嫌がることはしません」 そう言いながら作業するのですが、違和感があるのです。身体的な拘束はないけども、精神的な拘束が繰り返される。「フッ素できなかったら、入院だよー」など。

いままでは、歯科助手の女性が、子どもをなだめつつ、多少の攻防もありつつ、ちゃちゃっとフッ素塗布が終わっていました。が、新しい歯科医の方針なのか、ママと離れて、子どもが自分の意思で椅子に座って口を開き、大人と同じ器具で口内を掃除できるまで、フッ素塗布はしないと言うのです。

(・ω・) 子どもの扱いに慣れているようには見えないけれども、子どもをその気にさせる、なにか特別な技術をもっているのかも

期待しながら様子を見ていましたが、予想通り、その日はフッ素塗布ができず、1週間後に持ち越し。それが5回続きました。5週連続で歯医者です。

最後の日に歯科医の口から出た言葉に、衝撃を受けました。

「この子は、おかしい。もう3歳なのに、空気が読めない。ここは病院だって分かるはずなのに、逃げ回る。僕が園医をしている〇〇保育園の子どもたちは、みんな、自分で椅子に座って口を開く。この子は、おかしい。早く集団行動をさせないと、ダメな人間になる。家庭で甘やかしているから、発達が遅れて、こんな行動をするんだ」

「パパの躾ができていない。父性って知っている? お父さんは何をしているの? パパの躾ができていないから、こうなるんだよ」

「紹介状を書くので、大学病院で歯医者の練習をしてから、戻ってきてください」

いろいろ驚きました。発達が遅れている? 1週間前の3歳児検診で、指摘されていない。3歳息子は、発達の専門家ではない歯科医が確信をもって発言するぐらい、おかしいの? どういうこと?


 子育て支援センターへ駆け込み 


歯医者さんを出てから、すぐに子育て支援センターへ向かいました。ちょうど3歳児検診で歯科診療の助手をしている担当者がおり、さきほどの出来事を相談しました。

3歳児検診の歯科診療では、騒ぐことなく、口を開けていたことや、いままでのフッ素塗布は問題なくできていたことなどを話すと、「歯医者さんが子どもを上手にみれないから、腹いせに言ったんじゃないかしら」と、穏やかな口調で答えてくれました。

途中からは、近くにいた保健師さんも参加。3歳息子の様子を観察して、「発達が遅れているようにはみえないですよ、心配ないです」と。

その後、3歳児検診の歯科診療を担当してくれた歯医者さんに通うようになり、嫌々ながらも、フッ素塗布が完了。診察を終えてから「発達が遅れているようにみえますか?」と質問すると、「3歳ぐらいだと歯医者を嫌がる子はたくさんいます。違和感はないです」との答えがありました。

でも、(3歳息子はなにかおかしいのだろうか) その疑問が消えることはありませんでした。だから、複数の発達相談を受けました。


 いまとなっては、結果的に良かった 


その後、3歳息子には、やはり発達の遅れ、発達凸凹があることが分かりました。

歯医者での出来事に対して、もやもやする気持ちは、複数の人に話しました。3歳息子は空気を読めない、パパのしつけが悪いなど、我々を否定する言葉を使ったのは、納得できない。悔しい。

夏の、わたしは、怒っていました。あれから、半年が過ぎて、冬になりました。半年のあいだに、気持ちがすっきりしました。

(・ω・) あの歯医者さんの言い方は納得できないが、実際に、3歳息子には保健師さんも気づかない発達の遅れがあったのである。他の子どもと違う行動をしていたのは、認めざるをえない。

もしも、あの歯医者さんが、曖昧な言い方を続けていたら、わたしは3歳息子の発達の遅れ、発達凸凹を気にすることもなかっただろうし、療育に通うこともなかったでしょう。あのときは(なんなんや!)と思ったけれども、いまとなっては、結果的に良かったと思うのです。

通過儀礼というのでしょうか。「あなたの子どもには発達の遅れがある」 最初に指摘する人は、悪者になります。それが発達の専門家であっても、学校や幼稚園の先生であっても。その悪者役を、これからの人生で交わることのない歯科医が担ってくれた。

そのおかげで、わたしは療育の臨床心理士さんや、発達相談の臨床心理士さん、幼稚園の先生などを、悪者にせずにすんだ。これはこれで、良かったと思う。

(・ω・) 運が良い。きっと、そう。

ほな、また。よしなにー。

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