【どうすればよかったか?】統合失調症で叫び始めた姉の記録、読書感想文

映画監督である藤野 知明さんが作成した映像作品「どうすればよかったか?」を書籍化した作品の読書感想文です。

こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。


 【どうすればよかったか?】統合失調症で叫び始めた姉の記録、読書感想文 


今日は、藤野 知明さんによる「どうすればよかったか?」の物語について紹介します。読書感想文です。

この本は映画監督である藤野 知明さんが作成した映像作品「どうすればよかったか?」を書籍化した作品です。

作者によると映画は記録した映像そのものに、あえて手を加えずにまとめたものだそうです。書籍化するにあたり、映像だけでは伝わりにくかった部分の補足なども追加したと書いてありました。

わたしは、半年ほど前にネットニュースで存在を知り、図書館で予約して順番待ちしていました。待ったかいのある、読み応えのある本でした。

ジャンルとしては「1リットルの涙」など闘病記に当たるものかと思いますけれども、この作品は本人や介護を主に担った人ではない人物によって作り上げられているという点が、わたしがいままでに読んだ闘病記とは異なります。

姉の様子がおかしい、それなのに、医師である父親は 姉は病気のふりをしているだけだ、中身は以前と変わらないのだと言い続ける。医師である父親がそういうならば、自分が間違っているかもしれない。しかし、本当にそうなのか? という問いから、物語は始まります。

前半を読んでいると、作者はガスライティングの状態にあったのかなと感じました。ガスライティングというのは、まわりから「あなたがおかしい」と言われ続けると、本当に自分がおかしいのかも?と思い始めてしまう心理状態です。

でも、自分がおかしいかも? と疑ってしまうような状態のなかでも、やっぱり違う、おかしいのは父親ではないか? と感じた自分の想いを信じて、自分にできる行動として、何年ものあいだ、姉の様子、さらには父の様子をカメラで記録し続けました。

同時に、いま自分は姉に何もできないけれども、いつか、そのときがきたら助けられるように、という想いから、統合失調症に詳しい医師とつながり、適切な介入の時期を探っていました。

『計画された偶然』というクルンボルツの理論そのものだと思いました。

最終的に、お姉さんは病院と繋がることができて、以前のように、作者と会話ができる状態になりました。たまたまそうなったのではなく、作者が少しずつ環境を整えて、その日が来るのを待っていて、タイミングを逃さなかったから、できたのだと思います。

とはいえ、その状態になるまで20年以上が経過しており、お姉さんの人生の大部分が統合失調症の症状によって失われてしまっていました。

タイトルは「どうすればよかったか?」なのですけれども、かなり早い段階で もっと早く病院に連れていけばよかった、そしたら姉の人生は違うものになっていたはずだとの結論に至った、という悔しさを綴っていました。

映画では、この映像を見た人それぞれに自分の答えを考えてほしかったので、あえて、作者が考えた結論を伝えずに、「どうすればよかったか?」という問いをタイトルにしたのだそうです。

少し調べたところ、いまでも全国で上映されているようです。大きな映画館ではなく小さな映画館だとか、あるいは映画館ではないところで上映されることもあるようです。見に行こうと思っています。

この本を読んで、ハッとしたことがありました。わたしのなかで何かが変わったと思います。映像を見ることで、わたしのなかで、ふたたび、何かが変わる気がするんですよ。

あとから、ああすればよかった、と思うことは何度もありますね。騒動のなかにいるときには分からないものですが。

きょうも、明日も、10年後の自分にとっては戻れない時間なのだから大切にしたいと思っているんです。でも、大切にする方法が分からないので、いま、わたしは困っています。

みんな、そうなんかな。いまを大切にしたいけど、大切にする方法が分からないから悩んでるんかな。って思いました。

なにか分からないんだけども、なにか、変わったんだよね。「どうすればよかったか?」を読んでから。

振り返ったときに「どうすればよかったか?」と自分に問いかける出来事に遭遇したときにはさ、この作品の作者が語ったように、本当は、自分なりの答えが早い段階で出てることが、多いんだと思う。迷っていたわけではなくて。

でも、考えたことを、行動として実行できずに戸惑った長い時間があってね。

わたしはいま、どうしたら、あとから後悔しないんだろうか? これから10年先の自分が、「どうすればよかったか?」って思わないでいられる選択は何だろうか、ってことを考えているよ。

「どうすればよかったか?」って気持ちを繰り返さないために「いま、どうする?」ってことを考えなければいけないんだな、と、わたしは気づきました。

うーん、すぐに行動できない時点で、やっぱり迷っているのかなあ。こういうときってさ、どっち選んでも、だいたい後悔するよね。たぶん、どっちを選んでも後悔する。

人生ってやつは、どうやっても、正解なんか無いもんね。比較できないからさ。もっと良いことが起こったかも?を捨てられない。実際にはさ、もっと最悪な未来を回避できているかもしれないのに。

人生を振り返って「どうすればよかったか?」と自分に問いかけるのは、やめたほうが良いのかもしれない。無限ループしてしまう。たぶん。

分かっていてもやめられないから、困ってるんだけど。みんなもそうなのかな。

ほな、また(・ω・)よしなにー。

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