【校長先生の言葉に言い返せば良かったと後悔している】負の感情に違うラベルをつける

たくさんあるようにみえた選択肢のなかで、自分の性格や思考の癖をふまえて選ぶことができる選択は、いつもひとつしかなかったように思う、という話です。

こんばんは、はたのんです。このブログは、アスペルガー症候群はたのんママが、発達凸凹のある息子(自閉症スペクトラム)といっしょに成長する記録です。

画像提供:写真AC にゃん春さん


 【校長先生の言葉に言い返せば良かったと後悔している】病院の臨床心理士 


大きな病院の初診カウンセリングで気づいたことがありました。

校長先生から「まだ若い先生で未来があるから詮索しないであげてほしい」「(メンタル疾患があるけど)頑張っていた」と言われたことが、わたしが意識して感じているよりも強く、無意識のなかでひっかかっているようです。

当事者である先生が、まだ若くて未来があるからとか、自分はメンタル疾患があるからとか口にしたわけじゃない。まわり(主に校長先生)が、まるでこちらが悪いかのように言うから、休職してから何も話していない先生にまで、腹が立つようになったこと。

休職する前に、先生と校長先生から謝罪の電話があった。何かがあったのは間違いないのに、何があったか分からない。想像のなかで、解決するはずのない問題を考えるのが苦しいこと。

その場で言い返せば良かった。「息子にも未来がある」と強く言い返せば良かった。と、後悔していること。

いやいや、”まるでこちらが悪いかのように言う”は、わたしの被害妄想。嫌な言い方をされたわけではない。責められたわけでもない。のに、相手の言葉を、より悪い方向に受け取ってしまって苦しく感じていること。

そういう話をしました。

他の支援者、スクールカウンセラーなどは、こちらに寄り添いつつ、校長先生の対応に感情を向ける言葉がありました。

でも、病院の臨床心理士さんからは、少し毛色の違う意見がありました。

そこで反論せずに、グッとこらえたことは良かった。先生や学校を責め立てると、今後のサポートが受けられなくなる。だから、親として、良い判断をした。怒りをこらえたのは、素晴らしい対応だった。後悔するような出来事は起こっていない。心配しないでいい。これで良かった。

そうやって、こちらの過去の行動を肯定する言葉が向けられました。

その場で言い返せば良かった。という後悔を強くもっていましたが、そういう考え方もあるのか。と、自分の負の感情に、いままでとは違うラベルをつけることができました。

確かに、くぅーと思いながらも反論せず聞き流したおかげで、息子や我々両親と小学校の関係は悪くなっていません。表面上は。小学校の先生方には、とても協力的な対応をしていただいています。

(・ω・) 電話で良かった。対面で話していたら、隠しきれない怒りの表情をしていたと思う。

大きな病院に転院したことで、緊急度の高い状態にあることが伝わったはず。これからは、学校や地域で利用できるサポートを受けやすくなるはず。だから、希望を失わずに。

など、これからの前向きな行動をうながす言葉が印象的でした。

スクールカウンセラーの臨床心理士さんは、過去に感じたことを聞き出すスタイルでしたが、病院の臨床心理士さんは、過去に起きたことはもう変えられないから、未来のために何ができるか、いまから変えることができる要素は何かについて話していた印象があります。

大きな病院に行くまでは、現在の状況を変えるために、他に選べる方法があったのかもしれないと感じていました。

でも、たくさんあるようにみえた選択肢のなかで、自分の性格や思考の癖をふまえて選ぶことができる選択は、いつもひとつしかなかったように思います。

わたしは、いつも、一本道を歩いてきました。曲がり角がたくさんあるように見えたけど、そのすべてがハリボテで、本当は、いつも一本道だったのです。

自分だけで考えていたら、これから先も一本道でした。でも、これからは、ハリボテではなく、本当に進むことのできる曲がり角を作ることができるのかもしれない。そう感じました。

新しい病院の臨床心理士さんと話せて良かったです。

たしかに他にも選択肢はあった。けれども、これで良かったのだと思えるようになりました。

ほな、また(・ω・)よしなにー。

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